担当者 | 佐々木 靖 | |
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単位・開講先 | 選択 2単位 [人間文化学科] | |
科目ナンバリング | ARS-102 |
私たち人間は社会の中で文化に育まれて成長します。例えば、多くの日本人は日本社会の中で長い時間をかけて形作られてきた思考方法や行動・習慣に囲まれて生活を送っています。そして、やがて自らもその社会の中で一定の役割を得て、獲得した思考方法・行動・習慣を次世代へと繋いでいきます。文化の担い手になるわけです。
他者の文化を理解することは自らの文化を豊かにしてくれます。この授業では、英語圏を中心とした東南アジア地域に住む人々の生活のしかたや習慣、価値観、行動規範等を概観します。東南アジア地域は、私たちの住む日本列島に隣接し歴史的にも経済的にも深い繋がりがあるにもかかわらず、他地域に比べあまり注目されてきませんでした。隣人の、あまり知られていない「文化」を理解することを通して、受講者は、自らの「文化」を再発見することになるでしょう。
後期には、主に前期に学習したフィリピン文化と他の文化(日本や他の東南アジア地域)との比較を行ないます。
① 文化とは何かを考え理解する。
② フィリピン文化と日本および他の文化を比較することで、それぞれの文化の特徴を発見・理解する。
③ 東南アジアの他の文化との比較により、東南アジア内におけるフィリピン文化の位置を発見・理解する。
授業態度、課題提出、学期末レポート、により総合的に評価します。
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | テキストは使用しませんが、参考書等は授業内で紹介します。 | ||
参考文献 |
① 授業で取り上げるテーマごとに参考書等を紹介します。授業の前までに読んでくることが求められます。
② テーマによって課される課題に取り組み、提出が求められます。
他者の文化を理解することは、自らを知ることに繋がり、自らを豊かにしてくれます。大いなる興味と関心を持って積極的に授業に参加してください。
東南アジアの文化を理解するうえで「英語」の理解はとても重要です。英語の学習にも力を入れてください。
回 | 授業内容 |
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第1回 | イントロダクション、文化について |
第2回 | 東南アジアの各文化について① |
第3回 | 東南アジアの各文化について② |
第4回 | 東南アジアの各文化について③ |
第5回 | フィリピン文化と日本文化・他の文化①(言語事情) |
第6回 | フィリピン文化と日本文化・他の文化②(教育事情) |
第7回 | フィリピン文化と日本文化・他の文化③(在日外国人) |
第8回 | 東南アジア文化を体験する① |
第9回 | 東南アジア文化を体験する② |
第10回 | 東南アジアのなかのフィリピン文化①(歴史) |
第11回 | 東南アジアのなかのフィリピン文化②(言語) |
第12回 | 東南アジアのなかのフィリピン文化③(食) |
第13回 | 東南アジアのなかのフィリピン文化④(食) |
第14回 | 東南アジア文化を体験する③ |
第15回 | 復習、まとめ |