保健体育科教育法Ⅳ
担当者高田 彬成教員紹介
単位・開講先選択  2単位 [スポーツ医療学科]
科目ナンバリングESS-310

授業の概要(ねらい)

 高等学校健体育科教員としての基礎的・基本的な指導力を身に付けるために、保健体育科の指導案作成の基盤となる「教材観」や「指導観」について学ぶとともに、領域別・学年別の目標や内容、中学校から高等学校への接続、高等学校から生涯スポーツへの継続等を踏まえた「授業づくり」の基本的な事項について学ぶ。また、学習指導案の作成・発表、および、模擬授業や事後研究協議を実際に行う。

授業の到達目標

(1)高等学校の保健体育における各運動領域・種目等の「運動の特性」(機能的特性・効果的特性・構造的特性)や「成り立ち」などについて理解する。
(2)各運動領域・学年別の目標・内容に応じ、中学校との接続・一貫性を踏まえた「授業づくり」の基本的な事項や教材開発の視点について理解する。
(3)学習指導案(単元計画・本時案等)の作成・発表、発表に対する相互評価活動、模擬授業・事後研究協議を通して、実践的な指導力を修得する。

成績評価の方法および基準

 授業内課題(35%)、指導案作成・発表(30%)、テスト(35%)で、総合的に評価する。

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書『高等学校学習指導要領(平成30年告示)解説 保健体育編・体育編』 文部科学省東山書房
教科書高等学校検定教科書『現代高等保健体育』 和唐正勝他大修館書店
参考文献

準備学修の内容

(1)学習指導要領解説や授業配付レジュメを読み込み、用語や内容を理解するなど、常に予習・復習をする。
(2)文部科学省(スポーツ庁)や都道府県の体育・スポーツ情報、体育・スポーツニュースに関心をもち、自ら専門的知識を積極的に入手し、理解する。
(3)教育実習に備えて、指導案の例を参考に全ての領域で指導案を自主的に作成する。
(4)教育実習での指導場面を想定するなど、教材開発関連資料を積極的に収集し、整理する。

その他履修上の注意事項

(1)春期開設の「保健体育科教育法Ⅲ」と併せて履修する。
(2)教職を目指す学生に相応しい態度で受講し、自立して学習する。
(3)本気でよき保健体育科教員を目指し、常に教育や学校現場を想定して積極的に学習する。

授業内容

授業内容
第1回オリエンテーション(シラバス概要、成績評価方法等の説明)、教材研究(指導案作成)対象領域の選択
第2回授業づくりと学習過程(これまでとこれから)、「体つくり運動」の指導案例と指導案作成作業
第3回「体つくり運動」の授業づくりと教材研究(指導案作成・発表、研究協議)
第4回「器械運動」の授業づくりと教材研究(指導案作成・発表、研究協議)
第5回「陸上競技」の授業づくりと教材研究(指導案作成・発表、研究協議)
第6回「水泳」の授業づくりと教材研究(指導案作成・発表、研究協議)
第7回「球技(ゴール型)」の授業づくりと教材研究(指導案作成・発表、研究協議)
第8回「球技(ネット型)」の授業づくりと教材研究(指導案作成・発表、研究協議)
第9回「球技(ベースボール型)」の授業づくりと教材研究(指導案作成・発表、研究協議)
第10回「武道(柔道、剣道、その他の武道)」の授業づくりと教材研究(指導案作成・発表、研究協議)
第11回「ダンス」の授業づくりと教材研究(指導案作成・発表、研究協議)
第12回「体育理論」の授業づくりと教材研究(指導案作成・発表、研究協議)
第13回「科目保健」の授業づくりと教材研究(指導案作成・発表、研究協議)
第14回高等学校保健体育科におけるよい授業の条件についての整理
第15回まとめ(教材研究の視点等)と指導案・課題レポートの提出