担当者 | 江原 裕美教員紹介 | |
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単位・開講先 | 必修 2単位 [外国語研究科 超域文化専攻] | |
科目ナンバリング |
現代社会はグローバル化が一層進み、情報が広く普及するとともに、さまざまな国、地域や民族集団の文化が注目されることになろう。多様な民族が混じりあって暮らす多民族多文化社会は、シティズンシップという共通性と同時に、差異が承認されつつ調和的で安定した社会であることが求められる。そうした課題は各社会においてどのような形で現れてきているのだろうか。同時に、各時代において、先人たちはそうした課題にどのように向き合ってきたのだろうか。本授業では各受講生が専攻する文化圏の時代的変化に関わるテーマとその具体像について発表しあい、そこで生じてきている文化や制度の変化の特異性や共通性、先人たちの思考への考察を試みる。
それぞれの専攻地域や言語を生かして、各時代の社会の変容、各文化圏の代表的知識人の言論や表現に関し、原書資料を利用した発表を行う。
出席、提出物、発表、レポートなどで総合的に評価する。
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | 授業内で適宜指示する。 | ||
参考文献 | 『文化・開発・NGO』 | ティエリ・ヴェルヘルスト | 新評論 |
参考文献 | 『グローバリゼーションと国民国家』 | 田口富久治 | 青木書店 |
参考文献 | 『ネオリベラリズムとは何か』 | デヴィッド・ハーヴェイ | 青土社 |
参考文献 | 『西洋の自死 移民・アイデンティティ・イスラム』 | ダグラス・マレー | 東洋経済新報社 |
資料を選択して読み、それぞれの専攻するテーマと関連させつつ論評を行う準備をすること。
研究への主体的な取り組み、資料の読解、授業における積極的な発言に努めて欲しい。
回 | 授業内容 |
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第1回 | オリエンテーション、授業の進め方、研究の方法、評価など。 |
第2回 | 「超域文化」を考える視点 |
第3回 | 「超域文化」と個別文化 |
第4回 | 個別文化を貫くもの |
第5回 | 多文化化へ向かう社会と超域文化の考え方 |
第6回 | 専攻する文化圏についての個別発表1 |
第7回 | 専攻する文化圏についての個別発表2 |
第8回 | 専攻する文化圏についての個別発表3 |
第9回 | 専攻する文化圏についての個別発表4 |
第10回 | 専攻する文化圏についての個別発表5 |
第11回 | 異なる文化圏の視点に触れての考察と発表1 |
第12回 | 異なる文化圏の視点に触れての考察と発表2 |
第13回 | 異なる文化圏の視点に触れての考察と発表3 |
第14回 | 文化力とは何か まとめの討論 |
第15回 | レポート提出と振り返り |