アジア経済史Ⅰ
担当者江夏 由樹教員紹介
単位・開講先選択  2単位 [経済学科]
科目ナンバリングECH-205

授業の概要(ねらい)

 前近代から近代にかけてのアジアの経済史を学びます。日本を含めた東アジア、また、東南アジアを考察の対象とします。そうした学習のなかで、現代のアジア社会がどのように形成されてきたのかという問題について基本的な理解を深めていきます。まずは日本の江戸時代における鎖国制度とその実態といった問題から、当時、アジアの各地域が海を介して強く結びついていた点を確認し、その世界がイギリスを中心とした欧米勢力の登場によりどのように変化していったのかという歴史を論じていきます。

授業の到達目標

 アジア経済史をめぐる諸問題、その基本的な事柄について理解することを目標とします。

成績評価の方法および基準

 「期末試験」(50パーセント)、「出席と講義時間中に提出する小ペーパー」(50パーセント)とします。ただし、詳細は受講状況を見て決めます。

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書教科書はありません。参考書・参考文献は講義中に紹介します。講義ではプリントを配布します。
参考文献

準備学修の内容

 毎回、指定された参考書・参考文献をあらかじめ読んでおくことが大事です。

その他履修上の注意事項

 毎回必ず出席し、ノートをとることが必要です。

授業内容

授業内容
第1回 ガイダンス
第2回 江戸時代、日本をとりまいていたアジア世界
第3回 清朝の時代の中国とアジア世界ー「朝貢関係」からみる
第4回 中国と日本を介した琉球の歴史
第5回 アヘン戦争と中国の開港
第6回 中国における海関制度(貿易)の歴史
第7回 中国における手工業から近代工業への展開
第8回 中国における洋務運動の歴史
第9回 アジアにおける人々の移動と社会変容
第10回 東南アジアにおける華人社会①
第11回 東南アジアにおける華人社会②
第12回 中国社会における中央と地方
第13回 中国経済史における財政の問題
第14回 中国経済史における帝室財政の問題
第15回 まとめ