アニメーション文化論Ⅰ
担当者康村  諒教員紹介
単位・開講先選択  2単位 [日本文化学科]
科目ナンバリングARL-103

授業の概要(ねらい)

 アニメーション文化論とは文字通り、アニメーションを介して行われる文化現象を研究する科学です。20世紀の映像文化の主役は映画でした。世紀後半にはテレビ放送も大きな比重を占めました。世紀末にはネット配信も生まれ、21世紀の今日にいたっています。これらの媒体はフィルムや電波、あるいはネット配信の違いはありますが、その基本法則は同じです。二次元の画面に動く映像ドラマを、あるいは記録映像を、またはバラエティやニュース映像を見せます。この事象をアニメーションの視点から捉えるとどのような風景が見えるのか。そして映画とアニメーションの関係は並列なのか、従属なのか、または別の表現芸術なのか。
 本講義では、以上の事柄を有史以前の映像の歴史から現代日本のアニメに至る経緯を考察し、映画とアニメを定義づけます。

授業の到達目標

 本講義では映像文化(動画映像史)とアニメーションについての基礎知識をつかみます。

成績評価の方法および基準

 平常点(授業への出席率・参加度)50%、期末試験50%
 ※出席率は3分の2以上を単位の条件とします。(公欠を除く)

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書プリントを適宜配布。
参考文献

準備学修の内容

 授業外の現代日本のアニメ(作品内容や産業として問題等)についての質問も受けつけます。アニメーション全般の知識を深めましょう。

その他履修上の注意事項

 配布プリントを復習すること。

授業内容

授業内容
第1回 ガイダンス
第2回 映像史――起源から原理まで――
第3回 映像史――初期映像エンターテインメント――
第4回 写真の発明①
第5回 写真の発明②
第6回 アニメーションの起源と原理 プラトー
第7回 アニメーションの起源と原理 レイノー
第8回 映画前史 動く写真
第9回 映画前史 シネマトグラフ
第10回 映画の定義、アニメーションの定義
第11回 アニメーションからアニメへ――渡来から戦前――
第12回 アニメーションからアニメへ――戦中から戦後――
第13回 現代日本のアニメ animeアニメとは
第14回 アニメの現在と未来への展望
第15回 まとめ