演習Ⅰ
担当者福田 直人教員紹介
単位・開講先必修  2単位 [経済学科]
科目ナンバリングSEM-301

授業の概要(ねらい)

 我々が生きているこの「社会」とはどういう世界なのでしょうか。社会というものは、例えその社会に生きていたとしても、内側からはさっぱりわからないものです。例えば、我々は科学技術や法制度の発展した社会に生まれてきたと教えられてきましたが、これほど発展した社会であっても、生きるために働くのではなく働くために死んでしまう「過労死」という現象が無くならないのは何故でしょうか。
 この社会について、様々な人々が実に多様な見解を示してきました。そうした先人の知恵を借りつつ、学生のみなさんと情報を共有することが本ゼミの目的です。社会を可能な限り包括的に理解しようと試みる機会は、特に日本では社会人になると極端に少なくなります。この社会を少しでも理解し、みなさん自身がどのような社会に生きたいのか、共に考えてみましょう。

授業の到達目標

①社会科学の対象である「社会」に対して、自分なりの見解、認識を示すことができる。
②人前で堂々と自分の意見を述べることができる。
③人の意見を伺い、その上で適切な質問ができる。
④文献を精読し、適切な要旨にまとめることができる。

成績評価の方法および基準

「報告の内容」、「質疑応答」、「演習への参加」を踏まえて総合的に評価する。
 出席するだけでは単位認定されないことを十分に留意すること。

①単位取得を希望するものは、最低でも1回の報告を担当すること。
(参加人数によるが、複数回の報告を受け持ったものは成績加算の対象となる。)
②単位取得希望者は原則、毎回出席すること。
③欠席理由の「事後申告」は基本的には認めない。部活動等、やむを得ない理由がある場
 合は事前に必ず申告すること。
④他の学生の受講を妨げる行為を行ったものは単位認定の対象とならない。
 私語を含め講義の妨害行為は「厳禁」とする。

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書文献を用いる場合は複数の文献候補を用意するので、その中で関心のあるものを報告していただく。念のため、文献の例(あくまで仮の候補)を下記に挙げておく。本演習では必ずしも下記の文献に限定する訳ではなく、参加者と相談しつつ、適宜候補を追加していく予定である。尚、長編を扱う場合は各章ごとの報告となる可能性がある。
参考文献『ドーナツ経済学が世界を救う―人類と地球のためのパラダイムシフト』 ケイト・ラワース河出書房新社
参考文献『子育て支援と経済成長』柴田悠朝日新書
参考文献『閉じてゆく帝国と逆説の21世紀経済』水野和夫集英社
参考文献『21世紀の資本』トマ・ピケティみすず書房 (*)半期での通読は困難なので、本書の希望がある場合は要約等をこちらで用意する。

準備学修の内容

 報告担当者が報告の入念な準備をするのは当然のことながら、演習参加者全員が対象となる文献を精読し、各自質問内容を考えておくこと。報告に対して(人前で)「適切な質問ができること」は、社会人になってから求められる資質である。むしろ報告よりも重要な評価の対象となると考え、参加者一名一名が十分に準備すること。
繰り返しとなるが、演習に出席してもディスカッションに参加しない場合は、単位認定の対象とならないことを十分に留意すること。

その他履修上の注意事項

①演習内において、他の学生の受講の妨げとなる行為が認められた時点で不合格とする。
 特に私語は本演習では「厳禁」とする。
②履修している学生に対して事前に説明、もしくは希望を聞いた上で授業内容が変更される可能性がある。
③本スケジュールはあくまで「計画」なので、毎回の演習に出席しないと内容を把握することはできない。演習内容は要望があれば適宜変更する。
④欠席理由の「事後申告」は原則的に認めない。部活動等、やむを得ない理由がある場
 合は事前に必ず申告すること。
⑤演習内での配布資料を、後日事後的に配布することは基本的に行わない。

授業内容

授業内容
第1回イントロダクション 演習Ⅰについて(導入)
第2回何をテーマにするのか・報告資料のまとめ方・論点の挙げ方(講師による報告) 及び各回の報告の分担決定
第3回報告、ディスカッション、輪読①
第4回報告、ディスカッション、輪読②
第5回報告、ディスカッション、輪読③
第6回報告、ディスカッション、輪読④
第7回報告、ディスカッション、輪読⑤
第8回個人報告テーマを考えてみる。テーマの決定、報告。
第9回個人報告、ディスカッション
第10回個人報告、ディスカッション
第11回個人報告、ディスカッション
第12回個人報告、ディスカッション
第13回個人報告、ディスカッション
第14回個人報告、ディスカッション
第15回演習Ⅰまとめ