漢文Ⅰ
担当者原田 二郎
単位・開講先選択  2単位 [日本文化学科]
科目ナンバリングCHL-101

授業の概要(ねらい)

 中国古典文の基礎的読解力を身につける。
 わたし原田は今年、他に中国文化概論、中国文化講読などを担当しているが、この科目はより基礎的な講義である。具体的には、歴史書の文章、詩、随筆など、私が準備したテキストをゆっくり講読していきながら、中国文化の基礎的な知識を身に付け、また古典文の語法を学んでいく。
 難しく考えずに、中国の古典文学に親しむ(それは素晴らしい宝庫なのだから)ことが第一だ。
 前期は主に故事成語を読む。

授業の到達目標

 ・中国の古文を読む基礎的な力をつける。
 ・中国古典文化に親しむ。
 ・高校などの国語教員をめざす人には、必要な基礎力が身につくように。

成績評価の方法および基準

 学期末の筆記試験。

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書 テキストを作って配布する
参考文献

準備学修の内容

 前回学んだことをノートなどで復習して、かつ次回用に配布されてあるテキストを音読、知らない漢字は字書を引いて読めるようにしておく。

その他履修上の注意事項

 受け身的な姿勢でなく、積極的な学習態度を期待する。
 日本で日常化しているこれらの故事成語を生活の中で自在に使用・利用できるようにする。

授業内容

授業内容
第1回導入 授業のコンセプトの説明、「漢文」とは何か、どんなテキストを用いるか
第2回「苛政は虎よりも猛なり」~「於」の用法
第3回「陰徳ある者には 天、報いるに福をもってす」~「以」と疑問形
第4回「推敲」~「遂」の用法
第5回「画竜点睛」~「即」の用法
第6回「虎の威を仮る狐」~「AをもってBとなす」の用法
第7回「塞翁が馬」~反語形の用法
第8回「知音」~部分否定と全部否定 「琴」というもの~中国映画「工夫(カンフーハッスル)」2004
第9回「先ず隗より始めよ」~抑揚形の用法
第10回「石に漱ぎ、流に枕す」~「可」の用法
第11回「可」研究 ~概説、諸書の用例
第12回再読文字
第13回受身形
第14回使役形
第15回総復習