観光文化論Ⅰ
担当者権 赫麟教員紹介
単位・開講先選択  2単位 [観光経営学科]
科目ナンバリングSOC-203

授業の概要(ねらい)

 現代観光は、経済的に大きな位置を占める産業であると同時に、現代社会の文化的状況が構築される上で重要な役割を果たす社会現象でもあります。本講義では、必ずしも産業論に拠らない観光への視点を重視し、観光客と観光客を受け入れる社会の権力関係及び観光が地域社会の与える様々な社会・文化的な影響を検討します。

授業の到達目標

 ・観光文化論の基本的な視座を理解すること
 ・現代観光が地域社会に与える文化的な影響について理解を得ること
 ・観光と文化の関係に対する自分の価値観を形成すること

成績評価の方法および基準

 平常点20%、中間試験及び課題発表30%、期末試験50%を原則とします。
 授業への積極的な参加は平常点として成績に反映されます。

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書
参考文献

準備学修の内容

 多様な観光現象を文化的な観点から見つめる習慣を身につけるように努力すること。

その他履修上の注意事項

 観光文化論Iと観光文化論II両方の履修が望ましいです。
 授業中の私語及び雑談は禁止とします。

授業内容

授業内容
第1回 オリエンテーション:「観光と文化」を考える
第2回 観光現象の概念と属性ー文化の観点から
第3回 観光の社会文化的影響①:肯定的な波及効果を中心に
第4回 観光の社会文化的影響②:否定的な波及効果を中心に
第5回 事例研究及びディベート:マオリ族の伝統文化と日本観光
第6回 中間まとめと中間試験
第7回 観光文化理論①:現代観光におけるホストとゲスト
第8回 事例研究(映像資料視聴):「カンニバル・ツアーズ」とポストコロニアリティ
第9回 観光文化理論②:文化の商品化をめぐる議論
第10回 事例研究(映像資料視聴):タイにおける観光開発がもたらしたこと
第11回 グループワーク:課題発表とディスカッション①
第12回 グループワーク:課題発表とディスカッション②
第13回 グループワーク:課題発表とディスカッション③
第14回 グループワーク:課題発表とディスカッション④
第15回 講義のまとめとテスト