国際観光論Ⅰ
担当者栗木 敏男
単位・開講先選択  2単位 [観光経営学科]
科目ナンバリングECP-201

授業の概要(ねらい)

現在の日本は少子高齢化・出生率減・長寿化、経済の疲弊・制度の経年劣化に直面している中、訪日外国人旅行者数の増加による観光・地域活性化が期待されている。
2006年12月には旧観光基本法が44年ぶりに全面改正され、観光立国推進基本法が成立し、翌年6月には観光立国推進基本計画が閣議決定された。それに伴い、2008年10月には観光庁が設立され、日本の経済・社会の発展のために不可欠な国家的課題の一つとして、観光立国の実現が位置付けられた。
こうした中、2018年の年間訪日外国人数は、3119万人で、3000万人超え、一方、日本人出国人数も前年比6.0%増の1895万人と増加傾向である。「明日の日本を支える観光ビジョン」の中で、訪日外国人旅行者数については、2020年の目標が4,000万人、2030年は6,000万人であり、訪日外国人旅行消費額については、2020年の目標が8兆円、2030年は15兆円である。
そして、まさに今年は、東京オリンピック・パラリンピックの開催があり、期待されている現状である。
一方、政治・経済、歴史問題やウィルスなどの衛生問題など、観光が受けるインパクトもまた甚大である。
そこで観光による交流人口増加に向けて、世界の観光の現状を理解し、日本の位置づけを確認した上で、日本の観光の現状をアウトバウンド・インバウンドの面から考察する。
なお、現状、実務に詳しい外部講師を招くことを予定する。

授業の到達目標

 観光の専門用語を理解し、観光に関する基礎知識を修得する。その上で日本の観光の現状を把握し、考察力を身につける。

成績評価の方法および基準

①中間テストと②期末テストを実施し、累積成績によって評価する。
それぞれの評価割合は①40%、②60%とする。
テストの実施期日や実施方法については授業の中で説明する。

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書テキストは使用しない。適宜資料を配付する。
参考文献「観光白書」(国土交通省HP)
参考文献「旅行・観光産業の経済効果に関する調査研究」(観光庁HP)
参考文献「宿泊統計調査」(観光庁HP)

準備学修の内容

上記の参考資料を事前に読んでおくこと
テストのための予習・復習を励行すること。

その他履修上の注意事項

社会に出てからの応用に役立つように、観光関連の基礎知識を身につけた上で観光の現状を理解し、観光に関する考察力、対処力の向上を図ることを期待している。

授業内容

授業内容
第1回イントロダクション
第2回国際観光の概要(その1)
第3回国際観光の概要(その2)
第4回国際観光の概要(その3)
第5回国際観光を支える旅行業界の概要(その1)
第6回国際観光を支える旅行業界の概要(その2)
第7回日本の観光資源
第8回日本のインバウンド、中間のまとめ
第9回国際観光を支える航空業界の概要(その1)
第10回国際観光を支える航空業界の概要(その2)
第11回国際観光の実務
第12回日本の旅行会社の実務(その1)
第13回日本の旅行会社の実務(その2)
第14回世界遺産、ジオパーク
第15回総括、全体のまとめ