インターンシップⅡ
担当者熊澤  匠
単位・開講先選択  4単位 [自己啓発支援科目]
科目ナンバリングCAE-302

授業の概要(ねらい)

 この授業は、インターンシップの事前授業としての位置付けであり、インターンシップにおいて、帝京大学の学生代表として実習に取り組むことになる。この授業を通じて帝京大学で学ぶことの意義、そして愛校心を育み、責任ある行動で企業に貢献し、インターンシップに取り組んでもらいたい。
具体的に取り組む最大のものは、組織での業務に欠かせない対人コミュニケーション能力の向上である。授業は実習形式でグループワークやグループディスカッションへの参加が求められることが多い。最初は大変に感じる学生も多いようだが、この授業で提供できる受講者への最大のギフトは、ともに大学代表としてインターンシップに参加する、成長意欲の高い学生とのコミュニケーションを通して自己の意見を持つことであり、さらには周囲とのやり取りを通しての自身の学びを得ることである。ぜひ、積極的な議論を展開してほしい。

インターンシップ自体は、WEBを経由した自由応募でも参加可能である。しかし、4日間以上で、しかもその体験を周囲とシェアしながら自分だけの学びに昇華できる機会はなかなかない。実務経験豊富な講師陣だけでなく、周囲のメンバーからも学ぶ機会が多いのがこの授業の大きな特長である。
 
春期は「インターンシップで活躍するためのスキル修得」をテーマに取組み、下記内容について学び、実践的にトレーニングします。
 ①インターンシップへの期待、目的意識の明確化 
 ②ビジネスマナーの基礎要件の理解
 ③対人コミュニケーションでの自身のクセの理解 
 ④履歴書等、ビジネスライティングの習得

 インターンシップは、普段の生活と大きく異なる「企業内での実習」です。
 そのため、意識の改善、必要スキルの修得が大切になります。いわば「マナー」と「マインド」がインターンシップの事前指導のポイントです。

本科目は、実務経験のある教員による授業です。担当教員は企業において採用業務、研修業務に携わり、授業では、現場における実例や実体験や採用側の視点を交えて講義を展開したり、就職活動につながる課題などを題材とした議論を行ったりします。

授業の到達目標

 (1)帝京大学で学ぶ意義、そして愛校心を育む。
 (2)インターンシップを理解し、実習時には授業で学んだことを実践できること
    具体的には、積極的な姿勢と責任ある態度で、実習先事業所の業務に貢献できること
 (3)社会人(職業人)として働くための心構えやスキルを身に付ける
 (4)卒業後のキャリアデザインを言語化する
 (5)ビジネスや就職活動での書類作成のポイントを知り、選考通過する書類を作成できる
 (6)就職活動を通してキャリアサポートセンターを徹底的に活用できること

成績評価の方法および基準

通年授業のため、春期には試験をしない。
夏期休暇中に参加するインターンシップ実習先企業の勤務評価が、秋期末の成績評価に加味される。
また、春期における以下の4点を総合判断して成績に反映させる。

 ① 出席日数が12日以上であること。 
   (4回以上の欠席及び遅刻・早退等あった場合、
    夏期休暇中のインターンシップ(就業体験)に参加できない場合もあります)
 ② 講師が指定したワークや調べ学習等、事前事後の課題の提出。
 ③ ◆授業を受けるときのルール◆(「学生への要望・その他」欄参照)を守ること。
 ④ インターンシップをする上で、また今後の就職活動の準備として、
   キャリアサポートセンターが実施する就職・キャリア形成支援行事
    (以下、「学生への要望・その他」に記載の項目)への参加状況。

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書『Challenge!』
(キャリアサポートセンター刊行)
参考文献
9月下旬の「就職ガイダンス」の参加時に配布されます。(予定)

※上記ガイダンスについては、
 上記3.成績評価方法(Grading Policy)に記載されているキャリアサポートセンターが実施する就職・キャリア形成支援行事の一つとして参加必須です。

資料:必要に応じてその都度配布する

準備学修の内容

 自身の意見を持つために、新聞のトップ記事に目を通すこと。
 書類等の作成を期日内に行うこと。
 実習参加にあたっては、体調を整え、欠席や遅刻のないようにすること。

その他履修上の注意事項

◆授業を受けるときのルール◆
 この授業は社会人(職業人)への導入となる授業なので、
 社会人としての最低限のマナー・エチケットを身につける意味で以下のことをルールとして設ける。
  ①開始、終了の時間を守る 
  ②入室時の脱帽、コート・マフラー・手袋類を実習中は脱ぐこと 
  ③実習中の飲食禁止。机上にペットボトルなどの飲料、水を置かないこと 
  ④授業中は携帯電話の電源を切るかマナーモードにしておくこと 
  ⑤可能な限り毎回参加し、自身の意見を述べること 
  ⑥他者の発表に耳を傾け、そのアクションを尊重すること

 また本授業の補助教育として、キャリアサポートセンターが主催する指定された行事に、積極的に参加してください。
 行事の詳細は、授業内オリエンテーションでお知らせします。

授業内容

授業内容
第1回 <前提>授業は、少人数での「グループワーク」形式で可能な限り進めます。
  学生同士でグループを作り、互いに話し合い知恵を出し、様々なテーマに取組む「学生が主役の授業」です。
  またグループワーク主体の授業であるため、他メンバーに迷惑を掛けないよう遅刻や欠席に対する規律を求めます。
 
オリエンテーション 「インターンシップ」の概要と授業理解
第2回ジリツへの挑戦(1)インターンシップの全容と背景 現実を知る!
第3回ジリツへの挑戦(2)参加のための必要書類の作成①
 履歴書の書き方①
 応募書類を郵送してみよう カバーレター(書類送付状)の書き方
第4回ジリツへの挑戦(3)参加のための必要書類の作成②
 履歴書の書き方②
第5回ジリツへの挑戦(4)参加のための必要書類の作成③
 履歴書の書き方③
 グループディスカッションにて内容及び体裁をチェック
 自分が郵送した応募書類と他者との違いを知る
第6回ジリツへの挑戦(5)実習オリエンテーション① 企業選択
 インターンシップ受入企業について
 求人NAVI Webエントリー説明 企業研究 
 参加のための必要書類の作成④
 グループディスカッションにて「履歴書相互評価」
第7回ジリツへの挑戦(6)チームビルディング
 「グループディスカッション 「インターンシップを語る。」 ~働く上で大切なことは?~
第8回ジリツへの挑戦(7)自分を知る①
 自己分析ワーク 「過去~現在の思考①」ホランド理論
第9回ジリツへの挑戦(8)自分を知る①
 自己分析ワーク 「過去~現在の思考②」ライフラインチャート
第10回ジリツへの挑戦(9)未来の想像
 現在から未来を想像する。
 キャリアレインボーのワークを通じて、自分の20代・30代を想像しておく。
第11回ジリツへの挑戦(10)実践的ビジネスマナー①
第12回 ジリツへの挑戦(11)実習オリエンテーション②
 保険 実習日誌、成果報告書の書き方 お礼状の書き方 ほか提出書類の確認と注意事項
第13回ジリツへの挑戦(12)ゲストセッション① 
 受入企業担当者に聴く!「なぜ、インターンシップを展開するのか?」
第14回ジリツへの挑戦(13)ゲストセッション②
 「企業が求める若手人材とは? 」
第15回学習のまとめ 「学び」と「働く」をつなぐ
 全員スピーチ 決意表明 2分間スピーチ
 インターンシップ体験を活かす 大学の授業で ゼミで 就活に活かす