担当者 | 宮原 俊之教員紹介 | |
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単位・開講先 | 選択 2単位 [総合基礎科目] | |
科目ナンバリング | SEM-104 |
予測困難な時代において生涯学び続けることの必要性が指摘されている現在、社会活動や日常の業務において、いろいろな場面で人に何かを教える(または伝える)という立場になることがあるはずです。そのような場面で、わかりやすく教えられる(伝えられる)ことができるように、日本の教育分野でも活用され始めた教育方法の理論であるインストラクショナルデザインをとおしてこれを学びます。インストラクショナルデザインは、かみ砕いて言うと「学ぶ人たちが授業を楽しみ効率よく成果を出すための方法論(理論)」です。
全編、日本語での授業です。
受講者される学生の皆さんと一緒に授業を作り上げていきたいと思います。また、授業においてクリッカー機能等ICTを活用します。
「高等教育セミナー」は、高等教育開発センター教員が担当し、教授・学習に関わるさまざまな事象や大学教育について、多様な視点からより深く、幅広く学ぶ科目群です。
なお、秋期は対面授業とオンライン授業を組み合わせた(ブレンド型やハイブリット型といわれます)授業形態にて実施します。詳細は第1回授業(対面で行います)にて説明します。なお、緊急事態宣言などがあり大学への入構が禁止となった場合は、すべてをオンライン授業(ZOOM利用を含む)に切り替えて行います。
・インストラクショナルデザインがどのようなものか自分の言葉で説明できる
・教授設計(授業設計、研修設計、学習活動の設計など)を行うときには、
どのようなアプローチで取り組めばよいのか説明できる
・教授設計(授業設計、研修設計、学習活動の設計など)を行うときに、代表的な学習理論を活用できる
定期試験は行いません。授業への取り組み、課題、最終成果物を総合的に評価します。
【出席】直接的な最終評価には影響しませんが、無断での欠席が4回を超えた場合は評価対象外とします。
【授業での取り組み&課題】40%
【最終成果物】60%
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | 特に定めませんが、持っていて損にならない参考書籍については、授業の際に紹介します。 | ||
参考文献 |
授業時間では演習を多く行うため、授業時間外に、課題への取り組みや、演習に関係する準備、作業が発生します。
利用基本的なパソコンの操作ができること、「授業の概要・目的」に興味があることが受講の前提条件です。
最後まであきらめずに新しいことに自ら挑戦できる自信も必要です。
2年生以上が推奨です。
人数によって、授業内容・方法を変更する可能性があります。
回 | 授業内容 |
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第1回 | オリエンテーション 自己紹介と具体的な授業の進め方と計画、評価方法などについて確認します。 |
第2回 | 教育の役割とは 教育や学習はどのような役割を持っているのか?考えます。 |
第3回 | 教授設計を考える 教授設計と聞いたとき、皆さんは何を連想しますか? 人に何かを伝えたいとき何が必要ですか?何から取り組みますか?自由に発想してみます。 |
第4回 | 教授設計の全体像とインストラクショナルデザインの役割 教授設計の全体像とインストラクショナルデザインの役割について確認します。 |
第5回 | 目標設定 学びには目標が重要です。その目標設定は教授設計のどこに位置づけられていて、 どのような役割を担っているのでしょうか?その意味を捉えていきます。 |
第6回 | 目標の作成と明確化 学びに必要な目標設定の仕方と目標の明確化の意味を考え、実際に目標を作成してみます。 |
第7回 | 学習者評価 学習者を評価するタイミングと方法について整理し、その必要性について確認します。 単純に〇×で評価できない時についても考えます。 |
第8回 | 様々な分析手法 実際に教授設計を行う際の分析手法について確認します。 実際にいくつかの分析にチャレンジしてみます。 |
第9回 | ガニエの9教授事象 教え方を考えるときに使う「ガニエの9教授事象」などに対して、 ゲーム感覚で触れてみることから始めます。 |
第10回 | 動機づけ 教授内容とは別の側面である「やる気」や「学習意欲」の問題。 これを解決するための動機づけ設計。 その代表的な「ARCSモデル」を使って実際にやってみます。 |
第11回 | インストラクショナルデザイン理論に基づく実習1-1 これまで学んだことをつなぎ合わせて、教授設計と教材制作を行います。 |
第12回 | インストラクショナルデザイン理論に基づく実習1-2 教授設計と教材制作に役立つインストラクショナルデザインの様々理論について、 トレンドを交えて解説します。 |
第13回 | インストラクショナルデザイン理論に基づく実習2-1 制作した教材を実際に使ってみます。それを相互評価します。 |
第14回 | インストラクショナルデザイン理論に基づく実習2-2 制作した教材を実際に使ってみます。それを相互評価します。 |
第15回 | まとめ 改善点や気づいたことなどを報告(発表)し共有することで、自分の理解を深め、 また他者からの新しい発見(気づき)を行います。 |