演習Ⅱ
担当者吉岡 孝昭教員紹介
単位・開講先必修  2単位 [経済学科]
科目ナンバリングSEM-302

授業の概要(ねらい)

 世界の金融は、IT、ネットワークの劇的な変化により、今、大きな変革期にあります。その中で、ITを武器にユーザ目線の新たな金融サービスを提供するFinTechが注目を集めており、従来の金融機関も対応を検討する時期にきてます。
 また一方では、こうしたIT等に起因する変化は、先進国のみならず、開発途上の国々にも様々な影響を及ぼしています。
 そこで、本演習Ⅱでは、演習Ⅰに引続き、金融の諸問題について、そもそも通貨とは何かを今一度問い直し、FinTechは我々の未来を如何に変えていくのか、中でも、AI、IoT、ブロックチェーンを用いるものはどうなるのか、その際、世界経済への影響は如何なるものか、等について総合的な研究を行います。
 なお、事例研究フィールドとして、日本、欧米、中国の取り組みに加え、南アジア、アフリカ等の開発途上の国々の現状と問題点についても題材として取り上げます。特に、演習Ⅱでは、国際協力等の観点を取り入れ、サブサハラ・アフリカ(中部アフリカがメイン)、バングラデシュにおける、金融とITの諸問題に焦点を当てていきます。
 本演習Ⅱでは、演習Ⅰを進化させる形で、①演習生個人による研究発表を基に、討論等を深め、②各自のグループ活動を通じて成果具現に向け、これまで学んできた経済学、金融論をはじめ、IT、語学等、様々な知識を駆使し、その活用と応用を図ります。
 そのためにも、演習Ⅱでも、演習Ⅰに引き続き、タブレットPC、プロジェクター等を活用したアクティブ・ラーニングで演習を進めます。
 また、可能であれば、外部講師を招聘し、学生の理解深耕に努めます。

授業の到達目標

 本演習Ⅱでは、演習Ⅰで行った金融、IT、国際問題等の研究を深め、その研究論文を完成させていく活動を通じて、以下の能力の向上を目指します。
  (1)金融とIT(AIを含む)の仕組みを他者に説明できる。
  (2)グループ活動では、諸課題の成果具現に取り組むことを通じて、問題解決能力・実行力を身につけます。
  (3)研究発表等の機会を通じ、プレゼンテーション能力向上を図ります。
  (4)研究発表、討論、グループ活動等を通じて、社会人として必要かつ様々な一般教養・マナー等を身につけます。

成績評価の方法および基準

 演習時の研究発表・各種活動業績などの演習貢献度を50%、研究論文を50%にて評価します。

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書 演習生各自の研究テーマに応じた様々な文献資料(海外文献を含む)を使用します。
参考文献 学内外の図書館や各種データベース等を利・活用します。
参考文献 特に、学内のデータベース(帝京大学OPAC、CiNii Articles、国立国会図書館サーチ、ジャパンナレッジLib、日経テレコン21、東洋経済デジタルコンテンツ・ライブラリー、eol企業情報DB、ProQuest、e-Stat、法情報総合DBなど)等を、常時、使用します。

準備学修の内容

 先行研究の分析を行った後、日本を取り巻く世界のニュースに常に興味を持ち、新聞、インターネット、各種DB等の活用を通じて、経済関連のみならず、最先端の科学技術動向等を含め幅広い分野から、情報を取り入れ、演習時の発表資料を作成して下さい。
 各回の演習前に、LMS(Learning Management System)に演習の論点等を掲載しますので、図書館等で各種文献を読んで、疑問点などをレポートに纏めて、演習に臨んで下さい。

その他履修上の注意事項

 新型コロナウイルス感染防止に努められ、可能な限り、毎回出席し、積極的な演習貢献をお願いします。出席時には私語は厳禁です。
 本演習は、今後の状況変化に応じては、Teams、Zoom等遠隔会議システムを使用した演習、あるいは、LMS等を使用したオンライン演習となる場合があります。

授業内容

授業内容
第1回夏期研究等活動報告と、それを踏まえた今後の研究課題等につき明確化させるため、討論を行います。
第2回各人研究発表と討議。
第3回各人研究発表と討議。
第4回各人研究発表と討議。
第5回各人研究発表と討議。
第6回各人研究発表と討議。
第7回各人研究発表と討議。
第8回各人研究発表と討議。
第9回各人研究発表と討議。
第10回各人研究発表と討議。
第11回各人研究発表と討議。
第12回各人研究発表と討議。
第13回各人研究発表と討議。
第14回各人研究発表と討議。
第15回総まとめ。