法律学演習Ⅰ
担当者喜多 康夫教員紹介
単位・開講先必修  2単位 [法律学科 2017年度以前]
科目ナンバリングSEM-301

授業の概要(ねらい)

 本演習の目的は4つあります。第1に、国際法の基礎知識の習得です。第2に、リーガルマインドの涵養です。第3に、社会への関心の育成です。第4に、学生間の親睦です。
 第1点目と第2点目の目標については、国際法の教科書について報告してもらい、教員と学生の間の対話を重視したいと思います。
 第3点目については、国際法を学ぶ基礎として世界の動向を知るために、日本経済新聞をゼミで読みます。
 また本演習では、第4点目の目的である親睦も重視しています。学生の希望があれば、懇親会を行いたいと思います。また、本年度の3年生については、6月上旬に八王子セミナーハウスでサブゼミ合宿を行います。

授業の到達目標

 ①国際法の体系を理解する
 ②基本的な世界の動向を知る。
 ③論理的に自己の主張を展開できる。

成績評価の方法および基準

(報告や質疑応答などの)授業貢献及び試験により評価します。

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書『基本国際法(第3版)』杉原高嶺有斐閣
教科書『判例国際法(第3版)』薬師寺公夫・坂元茂樹・浅田正彦・酒井啓亘 (編集代表)東信堂
教科書条約集についてはまた後日におって知らせしますが、指定する条約集は必須です。
参考文献

準備学修の内容

教科書をレジュメにまとめてもらい、グループとして報告をしてもらいます。その準備と予習は必要です。

その他履修上の注意事項

【関連科目】この法律学演習は国際法のゼミなので、国際法の基礎知識はやはり必要です。そのため、国際法体系の全体構造に関する授業である「国際法Ⅰ(歴史・法源)」、「国際法Ⅱ(主体)」、「国際法Ⅲ(空間)」及び「国際法Ⅳ(秩序維持)」を履修することが望ましいと考えます。また、さらに国際法の専門分野として、「国際組織法Ⅰ/Ⅱ」「国際人権法」「国際安全保障法」「国際経済法I/II」「国際裁判所論I/II」「国際刑事法I/II」なども直接的にも、または間接的にもこのゼミに関連します。
 【学生へのメッセージ】学部生時代を振り返れば、一番楽しかった授業は演習でした。ゼミ仲間との議論や親睦は今でもいい記憶です。本演習ではしっかりと勉強してもらいますが、勉強を知的な遊びと感じてもらえると嬉しいです。
 質問のある学生は、yaskita@main.teikyo-u.ac.jpにまでメールを送ってください。なお、その場合は表題に「・・・の件」とした上で、氏名及び学籍番号と用件の内容をメール本文に記して送ってください。匿名メールはスパムとして取り扱います。

授業内容

授業内容
第1回・オリエンテーションと報告決定
・日経新聞輪読
第2回・報告の仕方「第1章 国際社会と国際法」
・日経新聞輪読
第3回①A班「第2章 国際法規則の存在形態」
・日経新聞輪読
第4回②B班「第3章 条約法」
・日経新聞輪読
第5回③C班「第4章 国際法と国内法」
・日経新聞輪読
第6回④D班「第5章 現代国際法の基本原則」
・日経新聞輪読
第7回⑤E班「第6章 国家」
・日経新聞輪読
第8回⑥F班「第7章 地球空間の地位」
・日経新聞輪読
第9回⑦A班「第8章 個人の地位」
・日経新聞輪読
第10回⑧B班「第9章 国際人権法」
・日経新聞輪読
第11回⑨C班「第10章 外交・領事関係法」
・日経新聞輪読
第12回⑩D班「第11章 国家責任法」
・日経新聞輪読
第13回⑪E班「第12章 国際社会における平和の維持」
・日経新聞輪読
第14回⑫F班「第13章 武力紛争法」
・日経新聞輪読
第15回・授業内試験
・日経新聞輪読