都市経済学Ⅰ
担当者茅野 英一
単位・開講先選択  2単位 [経済学科]
科目ナンバリングECP-311

授業の概要(ねらい)

 都市の魅力は、利便性の高さであり、文化芸術の中心であり、都市住民の多様性と語られる。しかし、その裏面には、都市の抱える様々な問題、いわゆる都市問題がある。日本に即して言えば、高い地価から規定される狭隘な住宅であり、毎日の交通渋滞であり、長距離通勤であり、大気汚染、騒音、振動などの環境問題であり、犯罪率の高さである。
 この講義では、日本の都市の経済の実相を、いくつかの基本的なケースを具体的に取り上げながら、現代の都市経済の動きを考察していこうとするものである。

授業の到達目標

①学生は、都市経済について簡潔に説明できる。(知識・理解)
②学生は、日本の都市経済の現状や課題について論理的に説明することができます。(理解・技能)

成績評価の方法および基準

(1) テスト(到達目標①、②) 90%
(2) 報告書(到達目標①、②) 10%

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書『基本ケースで学ぶ地域経済学』 2008年1月(2,400円+税)中村剛次郎編有斐閣
教科書 その他、必要に応じて、講義の中で指示する。
参考文献『都市経済学の基礎』 2000年5月(2,000円+税)佐々木公明・文世一著有斐閣

準備学修の内容

以下のような準備学習課題を課す。
 ・教科書や配布資料の読み込み、自主学習
 ・課題報告書の作成
予定されている課題について、質問、討論ができるよう準備してあることを前提として授業を進める。

その他履修上の注意事項

 秋学期に開講される都市経済学Ⅱとの連続履修を要望する。
 都市経済に関心があり、授業を集中して受講できる学生を歓迎する。

授業内容

授業内容
第1回 ガイダンス
第2回 都市の形成過程について学ぶ
第3回 都市と農村の関係について学ぶ
第4回 東京の歴史的形成過程について学ぶ
第5回 3つの東京について学ぶ
第6回 東京の経済構造の多様性とその退潮について学ぶ
第7回 世界都市について学ぶ
第8回 世界都市東京の現状と課題について学ぶ
第9回 京浜工業地帯の内包的発展と外延的拡大について学ぶ
第10回 横浜の産業構造について学ぶ
第11回 神奈川県の産業構造と地域政策について学ぶ
第12回 神奈川県の企業誘致の限界と地域産業政策について学ぶ
第13回 垂直的国土構造について学ぶ
第14回 東京圏の二重の求心的垂直的地域構造について学ぶ
第15回 まとめ