都市経済学Ⅱ
担当者茅野 英一
単位・開講先選択  2単位 [経済学科]
科目ナンバリングECP-312

授業の概要(ねらい)

 都市の魅力は、利便性の高さであり、文化芸術の中心であり、都市住民の多様性と語られる。しかし、その裏面には、都市の抱える様々な問題、いわゆる都市問題がある。日本に即して言えば、高い地価から規定される狭隘な住宅であり、毎日の交通渋滞であり、長距離通勤であり、大気汚染、騒音、振動などの環境問題であり、犯罪率の高さである。
 この講義では、日本の都市の経済の実相を、いくつかの基本的なケースを具体的に取り上げながら、現代の都市経済の動きを考察していこうとするものである。

授業の到達目標

① 学生は、都市経済について簡潔に説明できる。(知識・理解)
② 学生は、日本の都市経済の現状や課題について論理的に説明することができます。(理解・技能)

成績評価の方法および基準

(1) テスト(到達目標①、②) 90%
(2) 報告書(到達目標①、②) 10%

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書『基本ケースで学ぶ地域経済学』 2008年1月(2,400円+税) 中村剛次郎編有斐閣
参考文献『都市経済学の基礎』 2000年5月(2,000円+税)佐々木公明・文世一著有斐閣
参考文献『スポーツ都市戦略』 2016年3月(2,300円+税)原田宗彦著学芸出版社

準備学修の内容

以下のような準備学習課題を課す。
 ・教科書や配布資料の読み込み、自主学習
 ・課題報告書の作成
予定されている課題について、質問、討論ができるよう準備してあることを前提として授業を進める。

その他履修上の注意事項

 春学期に開講されている都市経済学Ⅰとの連続履修を要望する。
 都市経済に関心があり、授業を集中して受講できる学生を歓迎する。

授業内容

授業内容
第1回 ガイダンス・春学期の復習
第2回 福岡の地理的歴史的特性及び都市形成過程について学ぶ
第3回 札幌の地理的歴史的特性及び都市形成過程について学ぶ
第4回 福岡・札幌の人口動態について学ぶ
第5回 広域地方圏における人口の集中について学ぶ
第6回 販売拠点都市としての福岡・札幌について学ぶ
第7回 地方中枢都市について学ぶ
第8回 日本の地方中枢都市の特性について学ぶ
第9回 日本の地方中枢都市の構造変化について学ぶ
第10回 企業システムの変化が地方中枢都市について学ぶ
第11回 東京一極集中と地方圏について学ぶ
第12回 日本の地域政策について学ぶ
第13回 スポーツによる都市政策について学ぶ
第14回 スポーツによる地方創生の具体例について学ぶ
第15回 まとめ