社会科教育基礎研究
担当者鎌田 和宏教員紹介
単位・開講先選択  2単位 [初等教育学科 初等教育コース]
科目ナンバリングESS-106

授業の概要(ねらい)

 本科目は小学校の教員として社会科を指導するための基礎となる、社会科の基礎知識を確認・充実させるための科目である。
 小学校で指導する学習内容に対応させながら、公民的内容・地理的内容・歴史的内容に分けて、指導者にふさわしい知識が身についているかを学び、各自不足を補い、充実を図っていく事に取り組んでもらいたい。
 社会科は、単に社会的な知識を身につける教科ではなく、公民的資質の基礎を養い、市民として考え、行動していく力を養う教科である。それ故、子どもが「今」の社会について興味を持つ事が重要であるが、教師に社会に関する興味・関心、知識・理解が十分でなければ適切に子どもを導くことができない。
 また、小学校教師は学級担任として子どもの生活をすべてサポートしながら学習指導にあたっている。子どもは、ニュースや様々な手段で社会の出来事を知り興味を持つので、学級生活の様々な場面で社会に関する関心を高め、知識や理解を充実させ、社会的な判断力を身につけさせていく事が重要である。
 これまで諸君が小・中・高等学校で学んだ社会科・社会系教科で学んだ事や十分学べなかったことを振り返り、小学校の社会科を指導するために必要な社会科の基礎知識を確認してほしい。そして、この授業をきっかけにして日常的に社会に関心をもっていってほしい。

授業の到達目標

・社会に関心を持ち、新聞を読んだり、ニュースを視聴する習慣を身につける。
・小学校の社会科を指導するための公民・地理・歴史の基礎知識を習得する。

成績評価の方法および基準

・授業時に行う、分野の学習が終了毎のまとめテスト30%、定期試験期間に実施するテスト50%、授業時に取り組むノート課題等が20%。

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書講義初回の説明を聞いてから購入して下さい。
教科書『読むだけですっきりわかる日本史』宝島社、2008年 後藤武士(宝島社文庫)
教科書『読むだけですっきりわかる日本地理』(宝島SUGOI文庫)、2009年後藤武士宝島社
教科書『読むだけですっきりわかる政治と経済』(宝島SUGOI文庫)、2009年後藤武士宝島社
教科書『読書生活デザインノート』2013年全国SLA全国学校図書館協議会
参考文献

準備学修の内容

・授業前にテキストを読み、予習をした上で講義に出席すること。
・毎日、新聞を読み、ニュースを視聴し、社会に対する関心を高め社会常識を培ってほしい。毎回授業で、今週のニュースからいくつかピックアップして書く課題に取り組んでもらう。
・中学校時代に使用した教科書・地図帳等が有効な参考書となる。手元に置き、テキストに加えよく読んでおいてほしい。

その他履修上の注意事項

社会に関心を持ち、社会に関する知識を豊富にするために毎日、新聞を読んでほしい。また、テレビ等のニュースも積極的に視聴してほしい。授業中に紹介する本を入手し積極的に読書に取り組んでほしい。教職の基礎となる科目であるので全回出席することは基本である。

授業内容

授業内容
第1回社会科を指導するための基礎知識とは
公民的内容(1)日本国憲法1 前文及び三大原則等
第2回公民的内容(2)日本国憲法2 基本的人権等
第3回公民的内容(3)地方自治等
第4回公民的内容(4)経済
第5回地理的内容(1)日本の地形と気候
第6回地理的内容(2)北海道地方・東北地方
第7回地理的内容(3)関東地方・中部地方
第8回地理的内容(4)近畿地方・中国地方
第9回地理的内容(5)九州地方、まとめ
第10回歴史的内容(1)古代
第11回歴史的内容(2)中世
第12回歴史的内容(3)近世
第13回歴史的内容(4)近代
第14回歴史的内容(5)現代
第15回本講義のまとめとテスト