東洋史概説Ⅱ
担当者楯身 智志教員紹介
単位・開講先選択必修  2単位 [史学科]
科目ナンバリングHAA-102

授業の概要(ねらい)

 本講義では、中国を中心とする東アジアの通史について概括的に扱う。大学入学までに学習した世界史(特に中国史)の内容を復習するとともに、専門家が扱っているような諸資料や近年の諸研究によって判明した新知見も積極的に取り上げる。これにより、歴史的知識を受動的に学習するだけでなく、歴史の中に潜む疑問点や問題点を自ら探し出せる目を養ってもらいたい。
 前期では殷からモンゴル帝国まで、後期では元から現代中国までを扱う。

授業の到達目標

・中国通史の概要を理解する
・中国の各時代の時代相や雰囲気を把握する
・中国史の中に潜む疑問点や問題点を積極的に探そうとする姿勢を身につける

成績評価の方法および基準

・平常点(授業態度など)40%
・授業内試験60%

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書『新もういちど読む山川世界史』「世界の歴史」編集委員会編山川出版社
参考文献『詳説世界史研究』木村靖司ほか編山川出版社

準備学修の内容

・教科書を用いて毎回の授業の予習をしておくこと
・授業終了後、配布プリントなどを見直し、授業内容の概要について振り返るクセをつけておくこと

その他履修上の注意事項

・私語など、他の受講者の迷惑になるような行為は控えること
・授業内容をただ鵜呑みにするのではなく、その中から積極的に疑問点や問題点を探し出すように努めること

授業内容

授業内容
第1回ガイダンス
第2回元:フビライの野望と士大夫たち
(教科書p75-76)
第3回明1:靖難の変と永楽帝・朝貢体制
(教科書p78-79)
第4回明2:北虜南倭と「大航海時代」と豊臣秀吉
(教科書p79-80,83)
第5回清1:満洲族の成立と康熙・雍正・乾隆
(教科書p80-82,84-86)
第6回世界の一体化とアジア
(教科書p194-196)
第7回清2:アヘン戦争の衝撃
(教科書p204-208)
第8回清3:迷走する近代化
(教科書p208-212,224-227)
第9回清4:辛亥革命
(教科書227-229,231,239,249)
第10回中華民国1:孫文・袁世凱から蒋介石・毛沢東へ
(教科書p249-251)
第11回中華民国2:国民党・共産党と日本
(教科書p251,260-261)
第12回中華人民共和国1:内戦と共産主義国家への道と文化大革命
(教科書p271,277-279)
第13回中華人民共和国2:習近平の「中国夢」と一帯一路
(教科書p291-292)
第14回総括
第15回試験