東洋史概説Ⅰ
担当者楯身 智志教員紹介
単位・開講先選択必修  2単位 [史学科]
科目ナンバリングHAA-101

授業の概要(ねらい)

 本講義では、中国を中心とする東アジアの通史について概括的に扱う。大学入学までに学習した世界史(特に中国史)の内容を復習するとともに、専門家が扱っているような諸資料や近年の諸研究によって判明した新知見も積極的に取り上げる。これにより、歴史的知識を受動的に学習するだけでなく、歴史の中に潜む疑問点や問題点を自ら探し出せる目を養ってもらいたい。
 前期では殷からモンゴル帝国まで、後期では元から現代中国までを扱う。

授業の到達目標

・中国通史の概要を理解する
・中国の各時代の時代相や雰囲気を把握する
・中国史の中に潜む疑問点や問題点を積極的に探そうとする姿勢を身につける

成績評価の方法および基準

・平常点(授業態度など)40%
・授業内試験60%

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書『新もういちど読む山川世界史』「世界の歴史」編集委員会編山川出版社
参考文献『詳説世界史研究』木村靖司ほか編山川出版社

準備学修の内容

・教科書を用いて毎回の授業の予習をしておくこと
・授業終了後、配布プリントなどを見直し、授業内容の概要について振り返るクセをつけておくこと

その他履修上の注意事項

・私語など、他の受講者の迷惑になるような行為は控えること
・授業内容をただ鵜呑みにするのではなく、その中から積極的に疑問点や問題点を探し出すように努めること

授業内容

授業内容
第1回ガイダンス
第2回殷・周:甲骨・金文の世界
(教科書p43-44)
第3回春秋・戦国時代:覇者と諸王と遊説家たち
(教科書p44-46)
第4回秦・楚漢:出土文字資料から見る統一政策の実態
(教科書p46-47)
第5回前漢:「郡国制」の展開と儒教「国教化」
(教科書p48-49)
第6回新・後漢:「儒教国家」と政治混乱と「名士」社会
(教科書p49-50)
第7回三国時代・西晋:「名士」社会から貴族制へ
(教科書p61-62)
第8回五胡十六国時代・南北朝:北方遊牧民の進入と貴族社会
(教科書p62)
第9回隋・唐1:拓跋国家と関隴集団
(教科書p63-64)
第10回唐2・五代十国時代:安史の乱と両税法
(教科書p64-66,68)
第11回北宋:士大夫社会と遼・西夏
(教科書p69-72,73-74)
第12回金・南宋:靖康の変と岳飛・秦檜
(教科書p70.74)
第13回モンゴル帝国1:チンギス=ハンの覇道とオゴタイの苦悩
(教科書p74-75)
第14回モンゴル帝国2:帝国の分裂
(教科書p75-76)
第15回総括と試験