経済学Ⅱ
担当者賀村 進一
単位・開講先選択  2単位 [総合基礎科目]
科目ナンバリングECO-102

授業の概要(ねらい)

 この「経済学Ⅱ」では、「経済学Ⅰ」に引き続き、経済とはどのようなものか、経済学とはどのような考え方をするのかを学びます。
 この授業の項目は高校の「政治・経済」の経済編と関連するようにしてあります。
 授業の水準は一般の(経済学部以外の)大学生が身につけるべき水準になっています。授業にリンクした参考書を使用し、わかりやすい経済学にしてあります。
 「経済学Ⅱ」では、「経済学Ⅰ」で学んだ市場経済の構造を基礎にして、経済社会がもっている具体的な諸側面について学習します。この授業で採りあげる一つの側面は「国民経済」という側面であり、次は、その「国民経済」の具体的な姿である「日本経済」という側面であり、また別の一つの側面は「国際経済」という側面です。
 この授業では、授業計画に書かれた項目を採りあげ、また、考える材料を提供して、受講生のあなたが、資本主義経済の現実の姿を考え、理解できるようになるための基礎をつくれるようにしたいと考えています。ですから、授業は基礎的・基本的なことについて、できるかぎり理解しやすくなるように努めます。

授業の到達目標

 経済学Ⅱの到達目標は、金融と財政の基本を理解すること、日本経済の戦後の歩みを概観し理解できること、日本経済の現状の問題点を理解し解決策を考えられるようにすること、国際経済の基本と現状を理解することです。さらに、これらの内容について他の人に説明できるようになれることです。
 この目標の到達度は課題レポートと期末試験によって評価されます。

成績評価の方法および基準

 10回数以上の出席により受験資格(単位修得の資格)が得られます。評価(SABCD)は課題レポート(1回。20%)と試験(80%)の成績によります。

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書『経済学をやさしく学ぶ』 賀村 進一中央経済社
参考文献『経済の考え方がわかる本』 新井 明・他岩波ジュニア新書511
参考文献

準備学修の内容

 授業はサブノート形式のプリントを配付して行います。このプリントは、予習用にも使用しますので、前の週に配付します。授業と教科書(『経済学をやさしく学ぶ』賀村進一。中央経済社)はリンクしていますから、次週の授業範囲を読み、マーカーなどで重要箇所を明瞭にし、該当項目の内容のイメージ作りをするとともに、配付プリントを完成しておくようにしてください。

その他履修上の注意事項

 授業と教科書(『経済学をやさしく学ぶ』賀村進一。中央経済社)はリンクしていますので、事前に該当範囲を読むようにしてください。遅刻せずに出席し、授業を真剣に聞くのは当然のことです。私語などは論外です。私語に対しては注意をします。それでも止めない時には退室を命じまず。大きな声で叱ることもあるかもしれません。承知しておいてください。また、内容豊富なノートの作成にも努めてください。
 重要なことは自分で考えることなのです。知識を豊富にすると同時にその知識でテレビや新聞で伝えられる実際の経済を考えられるようになってください。また、知恵の性能を上げ、よい知恵を働かせることができるようになってください。そうすれば、経済がわかるようになってくるでしょう。

授業内容

授業内容
第1回 ガイダンス
第2回 第7章 金融と金融政策①
 1.金融   2.銀行の機能   3.金融政策(1)
第3回 第7章 金融と金融政策②
 3.金融政策(2)
 第8章 財政と財政政策①
 1.財政(1)
第4回 第8章 財政と財政政策②
 1.財政(2)  2.財政政策
第5回 第9章 日本経済の戦後の歩み①
 1.日本経済の戦後復興   2.高度経済成長
第6回 第9章 日本経済の戦後の歩み②
 3.ドルショック、オイルショック、財政危機
 4.円高経済とバブル経済   5.バブルの崩壊と平成不況
第7回 第10章 日本経済の諸側面①
 1.産業構造の変化
第8回 第10章 日本経済の諸側面②
 2.資源エネルギー問題と環境保全
第9回 第10章 日本経済の諸側面③
 3.物価問題と消費者の保護
第10回 第10章 日本経済の諸側面④
 4.労働問題と社会保障
第11回 第11章 国際経済の基礎①
 1.国際分業と貿易
第12回 第11章 国際経済の基礎②
 2.外国為替    3.国際収支
第13回 第12章 国際経済の変遷と日本経済①
 1.戦後の国際経済の展開    2.地域経済統合
第14回 第12章 国際経済の変遷と日本経済②
 3.発展途上国の経済    4.地球環境問題
第15回 まとめと試験
 ※ 進度などの関係で、一部変更される場合もあります。