社会調査論特講
担当者花井 友美教員紹介
単位・開講先選択  2単位 [経済学研究科 経営学専攻]
科目ナンバリング

授業の概要(ねらい)

 修士課程での修士論文作成及び学術研究論文の執筆においては、様々な調査によって得られたデータ・結果を読み取ることと、適切にデータを収集し、分析することが必要とされる。本講義では、修士論文作成にあたり社会調査を行おうとする学生を対象とし、自分自身の関心に沿った社会調査を適切に実施し、分析するための基礎知識(社会調査の目的、各種調査方法の長所と短所、調査倫理など)を修得してもらうことを目的としている。さらに、授業内容を踏まえて、実際に調査の企画書を作成し、インターネットのアンケート調査作成システムを用いて、調査票を作成する。

授業の到達目標

 本講義を通して社会調査の基礎知識を学び、修士論文作成にあたり必要な調査を企画、実施することができるようになることを目標とする。具体的な到達目標は下記の通りである。
・社会調査の目的、各種調査方法の長所と短所、各種調査の実施の流れ、実施にあたっての注意点、調査倫理を説明できる。
・上記を理解した上で、実際に調査の企画書を作成し、インターネットのアンケート調査作成システムを用いて、調査票を作成することができる。

成績評価の方法および基準

出席及び講義中の質疑応答、議論 40%
授業内でのテキストの発表(第2回~第10回) 30%
調査企画書及びアンケート調査票の作成と発表(第11回~第15回) 30%

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書(2017)『入門・社会調査法〔第3版〕: 2ステップで基礎から学ぶ』轟亮・杉野勇法律文化社
教科書 特定のテキストは使用しない。
参考文献 適宜紹介する。
参考文献(2004)『社会調査法入門』盛山和夫有斐閣ブックス
参考文献(2009)『社会調査法の基礎』小田利勝プレアデス出版

準備学修の内容

上記テキストを熟読すること。受講者は最低1回テキストの一章の内容をまとめ、発表するので、その準備をすること。
第10回~第14回の授業では各自の興味のあるテーマについて、インターネットのアンケート調査作成システムを用いて、調査票を作成すること。
やり方については授業内で説明するが、各自課題として調査票を作成すること。

その他履修上の注意事項

授業のなかで教員と学生の間の議論を期待する。
受講者の内容理解度などにより、授業の進捗具合は変更の可能性がある。

授業内容

授業内容
第1回イントロダクション・講義の全体構成の解説
第2回社会調査とは何か(社会調査の定義と目的、調査倫理)
第3回社会調査の種類(質的調査と量的調査)
第4回社会調査のプロセス
第5回社会調査のデザイン(仮説及びリサーチクエスチョンの立て方)
第6回実査の方法(データ収集の方法)
第7回調査票の作成(1)(質問項目の形式)
第8回調査票の作成(2)(ワーディングにおける注意点)
第9回サンプリング
第10回調査の実施(依頼とお礼)
第11回演習(1)(調査企画書の作成)
第12回演習(2)(質問項目の作成)
第13回演習(3)(アンケート調査票の作成)
第14回演習(4)(アンケート調査票の作成)
第15回調査企画書及びアンケート調査票の報告会