観光人材管理論Ⅰ
担当者
単位・開講先選択  2単位 [観光経営学科]
科目ナンバリングMAN-224

授業の概要(ねらい)

 激しい国際競争にさらされる現代の企業にとって、人的資源管理(人事管理)は企業の盛衰を左右するものになっています。企業が成長できるかどうかは、どれだけ優秀な人材を確保し、育成するかにかかっているのです。どの国でも、生き残ろうとする企業は、人的資源管理に必死に取り組んでいます。皆さんも、就職活動で企業の採用管理に接することになります。採用に続いて、研修を受け、給料を貰い、仕事を行い、やがて様々な業務を経験し、部下を持つようになる。転職しなければ、定年まで会社で働き続けます。これらすべては、人的資源管理が扱う領域です。
 この授業では、企業経営における人的資源管理の機能、変遷をはじめ、採用管理、人事考課、人事制度、賃金管理などに基本的概念を広く学習します。観光人材管理論Ⅱでより具体的に人材開発について学習しますが、観光人材管理論Ⅰでは労使関係、高齢者時代の雇用についても触れます。

授業の到達目標

 観光ビジネスの側面から、
  ①人事労務管理の基本的な歴史・内容について説明できる。
  ②人事管理関連の諸施策の概要と特徴について説明できる。
  ③高齢化等の新たな人事管理の問題について説明できる。

成績評価の方法および基準

 中間試験(30%)、小テスト(30%)、期末試験(30%)、授業参加態度(10%)の配分によって総合的に評価する。

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書『新しい人事労務管理』第6版 佐藤博樹・藤村博之・八代充史有斐閣
参考文献①『2時間でざっくりつかむ!中小企業の「人事・賃金制度」はじめに読む本』堀之内克彦すばる舎
参考文献②『労務管理の理論と実践』河野順一産労総合研究所出版部経営書院
参考文献③『人事管理 人と企業,ともに活きるために』平野光俊・江夏幾多郎有斐閣

準備学修の内容

 各回授業の最後に次回テキスト範囲を示します。予習・復習でテキストの当該個所を熟読、重要事項をマーキングして試験に備えること。

その他履修上の注意事項

 観光人材管理論Ⅰと観光人材管理論Ⅱを連続して履修が望ましい。授業前に個人毎に着席位置を指定するので、その指示に従うこと。出席管理を厳格にします。中間試験・期末試験未受験・欠席が5回を超えた学生は成績評価の対象外です。最後に時間厳守です。遅刻・早退を含めた出席率が50%未満の学生は授業参加態度10%を0ポイントとして成績評価します。遅刻・早退とリアクションペーパー等提出物の期限遅れは成績評価で減点します。

授業内容

授業内容
第1回 イントロダクション。授業の進め方、学習の仕方、成績評価の詳細等
第2回 企業経営と人事労務管理(人的資源管理)の概要
第3回 人事労務管理の変遷
第4回 採用管理 (採用計画、採用の類型、募集・採用にかかわる法律上の規制)
第5回 人事等級制度1(職能資格制度、職務等級制度、人事等級制度設計)と小テスト1
第6回 人事考課制度2(人事考課役割、評価基準、評価方法、目標による管理)
第7回 報酬制度1 (賃金管理1 賃金とは何か、賃金決定の基準 )
第8回 報酬制度2 (賃金管理2 賃金体系、賃金の構成要素)と中間試験
第9回 労使関係管理1 (労働組合、組織形態)
第10回 労使関係管理2 (団体交渉、労使協議制)
第11回 労使関係管理3 (個別労使関係、労使紛争の処理システム)
第12回 非正規従業員と派遣労働者1 (コンティンジェント・ワーカーの活用 )と小テスト2
第13回 非正規従業員と派遣労働者2 非正規従業員(パート・アルバイト)の活用、派遣労働者の活用
第14回 高年齢者雇用 65歳現役社会の必要性
第15回 まとめと期末試験 
 ※授業の計画はあくまでも当初の予定であり、講師の都合・授業進捗によっては変更されることがある。