イタリア文化論Ⅰ
担当者横田 太郎
単位・開講先選択  2単位 [外国語学科 仏・独・西・中・韓語コース(2017年度以降)]
科目ナンバリングEUS-109

授業の概要(ねらい)

イタリアといえば、優れた美術や音楽、また、デザインや料理、あるいは、サッカーなどが思い浮かぶことでしょう。しかし、イタリア、とくに1400年代のフィレンツェは、学問とはなにかという問題について、大いに議論がなされた土地でもあります。当時の学問とは、すなわち読書です。そこで、この授業では「読書とはなにか」という疑問を、人文主義者の言葉を通して考えていきます。
春季は、桂冠詩人、フランチェスコ・ペトラルカから、いわゆる市民的人文主義の旗手、レオナルド・ブルーニに至る人文主義者たちが残した言葉に焦点をあて、読書がいかに称賛され、積極的に評価されていたのかを確認していきます。

授業の到達目標

我々にとってなじみのうすい人文主義者の思想に触れて、イタリア文化についての理解を深める。
人文主義者の思想に、我々のそれとは異なる部分と同時に、共通する部分もあることを認識する。

成績評価の方法および基準

出席、リアクションペーパー、授業への参加態度、期末試験(受講生の数によってはレポート)により、総合的に評価します。

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書適宜プリントを配布します。
参考文献

準備学修の内容

基本的に予習の必要はありませんが、事前に配布したプリントに目を通してきてもらう場合もあります。

その他履修上の注意事項

授業では、人文主義者によるテクスト(主に和訳)を、みなで一緒に読んでいきます。新たに触れる思想に対する自分なりの意見を、リアクションペーパー、グループ・ワーク、授業内での発言を通して、積極的に表現してもらいます。そのためにも、授業には必ず出席してください。
なお、以下の授業計画は、あくまでも計画です。授業の進み具合、また、受講生の興味に応じて、変更する可能性があります。

授業内容

授業内容
第1回イントロダクション
第2回ルネサンスにおける読書とは
第3回同上
第4回同上
第5回市民的人文主義/人文学とは
第6回同上
第7回同上
第8回同上
第9回人文主義者からみた中世
第10回同上
第11回同上
第12回人文主義者の思想が示す矛盾
第13回同上
第14回同上
第15回まとめ