都市社会学
担当者浦野 慶子教員紹介
単位・開講先選択  2単位 [社会学科]
科目ナンバリングSOC-215

授業の概要(ねらい)

 「都市」と聞くと何をイメージしますか?渋谷駅前のスクランブル交差点ですか?丸の内のオフィス街ですか?都市は、住む、学ぶ、働く、遊ぶなどさまざまな機能を備え、多様な人々が集う空間です。この授業では、都市の構造と動態に関する基本的な概念、理論、調査研究の成果を紹介します。日本の都市だけでなく、海外の都市についても取り上げます。

授業の到達目標

 1)都市社会学の基本的概念、理論、調査研究の成果を理解する。
 2)都市空間でおきている問題や課題を発見し、それを解決するためには、政府、企業、市民がどのような取り組みをするべきか、社会学的知識に基づいた自分の意見を持つ。

成績評価の方法および基準

 授業時間の最後10~15分程度で意見・感想・質問などを記入するリアクションペーパーおよび小レポート(20%)と試験の成績(80%)で評価します。

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書
参考文献『家族・都市・村落生活の近現代』野敏政編著(慶應義塾大学出版会)
参考文献『越境する都市とガバナンス』似田貝香門・矢澤澄子・吉原直樹編著(法政大学出版局)
参考文献『コミュニティ科学―技術と社会のイノベーション』金子郁容・玉村雅敏・宮垣元編著(勁草書房)

準備学修の内容

 ・テキストや配布する資料を授業前・授業後に読み、予習復習をする。
 ・授業内容の理解を深めるため、指定したテーマについて1~2週間で小レポートを作成し、提出する。(1回)

その他履修上の注意事項

 基本的には講義形式をとりますが、受講生との双方向の対話を重視しているため、授業中にみなさんの意見や考えを求めることがありますので、積極的に応答してください。また、共に学び合うことも重視しているため、授業中に課すリアクションペーパーの内容は、個人情報を除き、授業中に取り上げることがありますので、承知しておいてください。
 就業機会の多さから、都市部での就職を希望する受講生が多いかと思います。都市空間でおきている現象や問題に対する社会学的理解を深めることは、社会の一員として都市問題とどうかかわるか(公務員になって都市計画に携わる、都市開発関連企業に就職する、都市生活者にサービスを提供する企業に就職するなど)を考え、将来の希望や自分流の都市型ライフスタイルを考えるうえで重要な鍵となることと思います。都市社会学を楽しく学び、自分の可能性を広げましょう。
 パソコンによるノートテイクを希望する場合には、事前に相談してください。

授業内容

授業内容
第1回 イントロダクション:都市とは何か、講義の概要とねらい
第2回 都市の誕生と発展(1)
第3回 都市の誕生と発展(2)
第4回 都市の誕生と発展(3)
第5回 都市の進化(1)
第6回 都市の進化(2)
第7回 都市の進化(3)
第8回 講義前半のまとめ
第9回 都市の事象(1)
第10回 都市の事象(2)
第11回 都市の事象(3)
第12回 都市の課題解決に向けた取り組み(1)
第13回 都市の課題解決に向けた取り組み(2)
第14回 都市の課題解決に向けた取り組み(3)
第15回 まとめ