担当者 | 稲田 尚子教員紹介 | |
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単位・開講先 | 必修 2単位 [心理学科 2018年度以降] | |
科目ナンバリング | PSY-202 |
自閉スペクトラム症など、人との関係に課題を抱えている子どもたちは、とりわけ他者の視点に立った考え方や社会的なふるまい方を学習することが困難である。しかし、彼らの認知の特性を理解し、それを踏まえた支援を提供することで、他者の視点どりや適応的なふるまいを教えることは十分に可能である。本授業では、文献購読した上で、教材を作成し、模擬的に支援プログラムを運営する。この体験を通して、発達障害の子どもに対する支援方法を学ぶ。
1.自閉スペクトラム症の認知特性を理解し、説明できる
2.自閉スペクトラム症の認知特性を踏まえた、支援の方向性を理解し、説明できる
3.自閉スペクトラム症の認知特性を踏まえた、学習教材を作成することができる
4.グループでのプログラムの運営ができる
授業中の課題やディスカッションへの参加30%、担当回のプレゼンテーション30%、作成した教材20%、最終レポート20%
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | |||
参考文献 | 『ソーシャルシンキング: 社会性とコミュニケーションに問題を抱える人への対人認知と視点どりの支援』 | ミシェル・ガルシア ウィナー (著), 稲田 尚子 (翻訳) | 金子書房 |
参考文献 |
授業外の時間に文献を読み、発表の準備をしてもらいます。
英語の幼児向けの絵本やゲームを使用することがあります。
グループアクティビティやゲームを通して、被学習者の体験をしてもらいます。
回 | 授業内容 |
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第1回 | 自閉スペクトラム症と認知特性 |
第2回 | 構造化 |
第3回 | 構造化された教材作成 |
第4回 | ソーシャルストーリー |
第5回 | ソーシャルストーリーの作成 |
第6回 | ダイナミックアセスメント①基本の情報収集 |
第7回 | ダイナミックアセスメント②ダブルインタビュー |
第8回 | ダイナミックアセスメント③社会的状況の読み取り |
第9回 | 期待されている行動と期待されていない行動 |
第10回 | 対人行動マップ |
第11回 | 目を使って考える① |
第12回 | 目を使って考える② |
第13回 | 「考え」について考える |
第14回 | 会話で「考えを追加する」 |
第15回 | 会話ツリー |