世界の情勢(ラテンアメリカ)Ⅰ
担当者モラレス ハイメ
単位・開講先選択  2単位 [総合基礎科目]
科目ナンバリングARS-109

授業の概要(ねらい)

前期の全体的な目的は、ラテンアメリカを知り、それを構成する国々の概観を得ることである。
この授業ではパワーポイントを使用し、ラテンアメリカの地理・歴史、一般的な社会、政治、文化、経済的側面を説明する。とりわけ日本との繋がりについて学ぶ。
例えば、ブラジルがフランスとの間に国境を持つこと、つまりヨーロッパの西側は、南アメリカから始まるということを学ぶ。
コロンブス以前の文明や、スペインの植民地、さらに大西洋三角貿易や「カリブの海賊」について学ぶ。音楽を聴き、芸術作品を見ながら、「モーターサイクル・ダイアリー」でチェ・ゲバラが辿った様々な地方 −砂漠、パンパ、アンデス、アマゾン−を通してラテンアメリカの文化を学習する。

授業の到達目標

前期はラテンアメリカに関する12のテーマを学ぶ。各クラスでひとつのテーマを、ビデオやパワーポイントを使って学習する。日本との関係や比較に重点を置いて、わかりやすく解説する。
学習を容易にするために、各授業毎にその回のテーマを要約したプリントを配布する。もちろん、全体を理解するにはメモを書き足す必要があり、さらにそのプリントは試験中に参照できる。
欠席した学生は次週に前の授業のプリントを入手できる。
毎週、その週と前週のみのプリントを配布する。

成績評価の方法および基準

成績評価は、3つの選択肢のテスト2回と、特定のテーマに関するレポートによる。
中間テストはテーマ1〜6、期末テストはテーマ7〜12、レポートのテーマは試験の2週間前に指定する。
このレポートは3000字以上、A4用紙、サイズ12ポイントで印刷して期末テストの時に提出すること。
中間テスト 40%
期末テスト 40%
レポート課題 20% (Word A4 12 pt./ 3000字)

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書授業ごとに、資料のプリントを配布する。
参考文献ラテンアメリカの歴史 染田秀藤 256 0-73(ラテンアメリカの国に関する一般情報を読む)
参考文献黄金帝国の滅亡 アステカとインカ増田義郎 256/04 Ma-66(アステカ文化の起源を読む)
参考文献インカ帝国歴史図鑑 ラウラ・ラウレンチッタ・ミネリ 268・04 L-37(インカ帝国の起源を読む)
参考文献増田義郎(編)『新版世界各国史26 ラテンアメリカ史II』(ISBN 4-634-41560-7)(ラテンアメリカの国に関する一般情報を読む)山川出版社
参考文献合一泰「アメリカ大陸の征服とヨーロッパ移民の到来」『民族交錯のアメリカ大陸』(ラテンアメリカへの移民を読む)
参考文献『海賊列伝歴史を駆け抜けた海の冒険者たち』上下巻(ラテンアメリカの海賊の存在を読む)

準備学修の内容

インターネットや新聞などでラテンアメリカの文化と経済について情報をもつ努力をする。

その他履修上の注意事項

歴史だけではなく、現代の音楽や文化に親しむ。

授業内容

授業内容
第1回ガイダンス・ラテンアメリカの概要・地図の紹介
第2回北・中米の一般データ:メキシコ、エル・サルバドル、グアテマラ、ホンデュラス、ニカラグア、コスタ・リカ、パナマ
第3回カリブ・南米の一般データ:大アンティル諸島(4カ国) / 小アンティル諸島(5カ国) / 南アメリカ(13カ国)
第4回スペイン以前の文明Ⅰ: アステカ・マヤ文明の歴史と文化
第5回スペイン以前の文明Ⅱ: チブチャとインカ文明の歴史と文化
第6回スペインの植民地:副王領/ エル・ドラド/ 征服地領有の委託
第7回貿易ゾーン
カリブ海の海賊・三角貿易・パナマ運河
第8回中間テスト
第9回チェの足跡Ⅰ:アルゼンチン・ウルグアイ(歴史/文化/観光)
第10回チェの足跡Ⅱ:チリ・ボリビア(歴史/文化/観光)
第11回チェの足跡Ⅲ:ペルー・エクアドル(歴史/文化/観光)
第12回チェの足跡Ⅳ:コロンビア・ベネズエラ(歴史/文化/観光)
第13回イエズス会の伝道所:ブラジル・パラグアイ(歴史/文化/観光)
第14回アメリカの中のヨーロッパ:ガイアナ・スリナム・フランス領ギアナ(歴史・文化・観光)
第15回期末試験