比較文化論BⅡ
担当者コルネーエヴァ スヴェトラーナ教員紹介
単位・開講先選択  2単位 [日本文化学科]
科目ナンバリングJLT-208

授業の概要(ねらい)

 前期の講義を受け、日本の武士、ヨーロッパの騎士、そしてロシアの貴族の規範と葛藤について学んでいく。最終的には、日本・ヨーロッパ・ロシアの軍人階級の文化の比較を通して、これらに通じる普遍的な側面と特殊な側面について考察する。具体的な題材として、江戸時代に起きた赤穂事件を取り上げ、史実としての側面と、「忠臣蔵」として語り継がれる作品としての側面に注目し、比較を交えて考察する。
 授業形態は講義を中心としているが、受講生が関心をもつテーマについては授業中、短時間のグループ議論を行う予定である。なお、講義内容は必要に応じて変更することがある。

授業の到達目標

 ・本講義で取り上げた事項ついての知識を修得し他者に説明できる
 ・文化の多様性について理解を深める
 ・関心のあるテーマを選び、比較を試みる

成績評価の方法および基準

 平常点(授業への積極的な参加、コメントシートなど)40%、レポート60%からなる総合評価
 *出席率は3分の2以上を単位の条件とする(公欠を除く)

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書 特定の教科書を使用せず、教員がプリントを用意し配布する。
 参考文献は講義中に随時紹介する。
参考文献

準備学修の内容

 ・講義ごとの内容を復習する
 ・必要に応じて、教員が事前に配布する資料を一読し、予習する

その他履修上の注意事項

 継続的・積極的な受講を期待する。

授業内容

授業内容
第1回講義の概要、前期の復習
第2回日本における喧嘩の歴史(喧嘩両成敗法など)
第3回喧嘩の事例
第4回敵討
第5回関連映像の鑑賞
第6回赤穂事件(1)
第7回赤穂事件(2)
第8回赤穂事件(3)
第9回映画作品にみる赤穂事件の描き方
第10回ヨーロッパの決闘(1)
第11回ヨーロッパの決闘(2)
第12回関連映画の鑑賞
第13回18~19世紀のロシアの貴族の決闘(概要)
第14回18~19世紀のロシアの貴族の決闘(原因);プーシキンの決闘
第15回総まとめ