税務会計論Ⅱ
担当者土幸 泰樹
単位・開講先選択  2単位 [経営学科]
科目ナンバリングACC-304

授業の概要(ねらい)

 税務会計とは法人税等の課税所得を計算するための会計であり、一般的には制度会計の一類型として理解されています。わが国の企業は確定した決算を基に法人税法上のルールに則った課税所得を計算し法人税の申告を行っています。本講義では初学者向けとして、Ⅰに引き続き法人税の課税所得計算や税務申告を学ぶことで、実際の企業が行っている税務手続を学習していただきます。

授業の到達目標

・法人税法の基礎知識を理解する。
・企業会計の利益と法人税の課税所得の関係について理解する。
・課税所得の計算方法を理解する。

成績評価の方法および基準

授業への貢献度を20%程度、レポートを80%程度にして評価します。

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書
参考文献現代税務会計論成道秀雄[監修] 坂本雅士[編著]中央経済社

準備学修の内容

新聞やインターネット等で税について調べてみてください。

その他履修上の注意事項

税制改正情報には目を通すようにしてください。

授業内容

授業内容
第1回オリエンテーション
Ⅰの復習(税務会計の意義)を行います。
第2回益金の会計(1)
収益の計上基準と工事の請負について解説をします。
第3回益金の会計(2)
受取配当等・有価証券の譲渡損益および評価損益について解説をします。
第4回損金の会計(1)
売上原価・棚卸資産・評価損益について解説をします。
第5回損金の会計(2)
固定資産・減価償却の基礎について解説をします。
第6回損金の会計(3)
特別償却・資本的支出及び繰延資産について解説をします。
第7回損金の会計(4)
給与等について解説します。
第8回損金の会計(5)
寄附金・交際費について解説をします。
第9回損金の会計(6)
引当金・貸倒損失について解説をします。
第10回損金の会計(7)
準備金・圧縮記帳について解説をします。
第11回損金の会計(8)
使途秘匿金・租税公課について解説をします。
第12回課税所得計算と欠損金の関係について解説をします。
第13回法人税額の計算と税額控除について解説をします。
第14回申告・納付及び申告内容の是正等について解説をします。
第15回総まとめを行います。