マクロ経済学Ⅱ
担当者吉岡 孝昭教員紹介
単位・開講先選択必修  2単位 [国際経済学科]
科目ナンバリングECT-204

授業の概要(ねらい)

 本授業は、マクロ経済学Ⅰを学んだ学生に対し、専門科目としてのマクロ経済学を学修するための講義中心の講座です。
 従って、様々な用語や知識を覚えることに止まらず、マクロ経済学の理論分析を支える論理構造の基本を理解・修得することを目指します。
 具体的には、失業とインフレーション、開放経済、経済成長、マクロ・ダイナミックス、マクロ経済政策等について学修していきます。
 最終的には、受講生が、マクロ経済学についての基本的事項を身につけ、新聞の経済欄の背景にあるメカニズムがある程度理解できるレベルにまで到達することを目標とします。
 また、可能であれば、世界的に著名な外部講師来日等の際には、招聘し、学生の理解深耕に努めます。

授業の到達目標

 マクロ経済学の基本的事項を修得する。
 具体的には、マクロ経済学に関する基礎が身につき、新聞、TV等の経済ニュースがある程度読みこなせるレベルにまで到達することを目指します。

成績評価の方法および基準

 授業への貢献度を20%程度、中間・最終試験を80%程度にして総合的に評価します。
 ※成績評価の方法および基準は、あくまでも当初の予定であり、今後の状況変化に応じて変更されることがあります。

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書『入門マクロ経済学 第4版』 井堀利宏(2020)新世社
教科書 必要に応じて、プリントを配布します。
参考文献『マクロ経済学〔新版〕』 齋藤誠、岩本康志、太田聰一、柴田章久(2018)有斐閣
参考文献“Advanced Macroeconomics Fifth edition” David Romer(2018)Mcgraw-hill Economics
参考文献 その他、必要な参考書、資料は、講義の中で随時紹介していきます。

準備学修の内容

 前回の講義内容をレポートに纏めるなど、復習を確実に行って下さい。
 各回の講義前に、教科書等の関連部分を読んで、疑問点などをチェックしてレポートに纏めて、講義に臨んで下さい。

その他履修上の注意事項

 本講義は、LMS(Learning Management System)等を使用したオンライン授業です。
 なお、対面授業移行時には、安全第一に努められ、可能な限り、毎回出席して下さい。出席時には私語は厳禁です。

授業内容

授業内容
第1回オリエンテーション(授業の進め方等)の後、マクロ経済学の経済学上の位置づけについて学びます。
第2回失業とインフレーション(総供給曲線と総需要曲線の均衡等)について学びます。
第3回失業とインフレーションについて(インフレーションとフィリップス曲線、インフレ期待等)学びます。
第4回開放経済(国際収支と為替レート等)について学びます。
第5回開放経済(2国モデルでのマクロ政策の効果、為替レート決定理論等)について学びます。
第6回経済成長モデル(ハロッド=ドーマー・モデル等)について学びます。
第7回経済成長モデル(ソロー・モデル等)について学びます。
第8回経済成長と貯蓄(消費・貯蓄決定のメカニズム等)について学びます。
第9回経済成長と貯蓄(投資決定メカニズム、投資のq理論等)について学びます。
第10回内生的成長モデル(AKモデル等)について学びます。
第11回内生的成長モデル(公共投資の導入、不平等と経済成長等)について学びます。
第12回マクロ・ダイナミックス(外生的循環モデル、均衡循環モデル、内生的循環モデル等)について学びます。
第13回中立命題とマクロ政策の有効性(世代間再配分政策、金融政策の中立性、ニュー・ケインジアンの理論等)について学びます。
第14回マクロ経済政策と政策当局(ルールと裁量、政府の信頼性等)について学びます。
第15回総まとめと試験・解説。
※各回の授業内容は、あくまでも当初の予定であり、今後の状況変化に応じて変更されることがあります。