行政法Ⅱ
担当者小川 有希子教員紹介
単位・開講先選択必修  2単位 [政治学科]
科目ナンバリングPUL-202

授業の概要(ねらい)

この授業は、行政法を初めて学ぶ法学部の学生を対象とします。日本には、「行政法」という名の法典は存在せず、行政に関わる法律関係を全般的に扱う科目を「行政法」と呼んでいます。行政法Ⅱでは、行政法Ⅰで学んだことを前提に、行政活動に起因して行政と国民との間に紛争が生じ、国民に不服や不利益が生じた場合の救済に関する法(行政救済法)について学びます。主として、講義形式で行いますが、不明な点や納得できない点をそのままにせず、積極的に取り組んでください。行政法は、憲法の理念を具体化したものですので、1年次に憲法を修得していることが望ましい。

授業の到達目標

①行政救済法の基本的な知識を修得する。
②具体的な事例を用いて、行政救済法について説明することができる。

成績評価の方法および基準

小テスト3回 30%
期末試験 70%

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書『行政法 Visual Materials』高橋滋編著有斐閣
参考文献『行政法 第6版』櫻井敬子・橋本博之弘文堂

準備学修の内容

[予習]30分(目安)
①教科書の指定範囲を読み、見出しに使われている重要な用語や分からない用語について、参考書や法律用語辞典等で確認してノートにまとめる。
[復習]60分(目安)
①授業で説明された行政法の基本的な用語を正しく説明できるよう、ノートにまとめる。
②授業中に出題された問題を解いてみる。
③不明な点や納得できない点が残っている場合は、期末試験までに解消する。

その他履修上の注意事項

授業には、指定教科書のほか、必ず『六法』を持参してください。

授業内容

授業内容
第1回教科書の項目に沿って進める。
No.32 情報公開・その他
No.33 個人情報保護
第2回No.34 行政救済の全体像
No.35 苦情処理
第3回No.36 行政不服申立て
No.37 行政審判
第4回No.38 取消訴訟①
第5回No.38 取消訴訟②
第6回No.39 取消訴訟以外の抗告訴訟①
第7回No.39 取消訴訟以外の抗告訴訟②
第8回No.40 当事者訴訟①
第9回No.40 当事者訴訟②
第10回No.41 客観訴訟
第11回No.42 仮の救済
第12回No.43 国家補償の全体像
第13回No.44 国賠法1条(公権力の行使)責任
No.45 国賠法2条(営造物)責任
第14回No.46 損失補償
No.47 国家賠償と損失補償の谷間
第15回まとめ