社会人基礎力養成演習Ⅱ
担当者田宮  憲教員紹介
単位・開講先選択  2単位 [自己啓発支援科目(短大)]
科目ナンバリングCAE-206

授業の概要(ねらい)

 「社会人基礎力養成演習Ⅱ」では、現代のビジネス環境を自ら調査・研究する手法を学びます。具体的には、働いてみたいと思う産業(業界)、企業を自ら選定し、その基本知識を整理、検討します。また企業で順調に働くには、常に協調性を持って、チームで仕事をこなすことが最も大切です。その感覚を学ぶために、チームによる企画立案も行います。これらの作業を着実に進めるには、数多くの資料・文献を読みこなし(input)、そこから得られた知見をレポート、プレゼンテーション、企画立案という形で適切に表現する(output)能力の向上が必要となります。表現力の向上に王道はありませんから、地道にプラクティスを重ね、自分の意見の表現方法や相手を説得する技法を常に省察してください。
 また、本演習では、社会人に求められるコミュニケーション力を養成するために、TBL(team-based learning)・PBL(problem-based learning)の手法を用いて、チームによる問題解決型の授業運営も取り入れたいと考えています。
 前期の「社会人基礎力養成演習Ⅰ」では、自分の個性や能力と社会人基礎力の関係を深く考察しました。後期は、それを基礎として、産業(業界)・企業研究を進めることによって、自らの将来像を明確に定めてほしいと考えています。就職活動の準備のためにも「産業(業界)・企業研究」、「企画立案」の基本について、しっかりと学んでください。

授業の到達目標

 本演習を履修することによって、以下の能力が向上します。
(1)産業(業界)研究の基本知識を修得できる。
(2)企業研究の基本知識を修得できる。
(3)企画立案のチーム作業(TBL・PBLの実践)を通じて、プレゼンテーション・ディスカッションの能力が向上する。
(4)上記(1)〜(3)の能力の向上によって、就職活動へのスムーズな準備ができる。

成績評価の方法および基準

 評価は、産業・企業研究、企画立案に関する準備レポート・レジュメの提出、ラーニング・ポートフォリオ(学修実践記録)等により判断します。詳細な規準・基準は、オリエンテーション時に説明します。出席が10回未満の場合は、パフォーマンスの成否にかかわらず、不合格とします。

 産業(業界)研究、企業研究、企画立案 70%
 ラーニング・ポートフォリオの作成   30%

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書テキストは特に指定しません。授業時に配布する講義ノート、資料をもとに学修を進めてください。推奨テキスト、参考文献は授業中に適宜紹介します。
参考文献

準備学修の内容

 本演習では、産業・企業研究、企画立案のための資料の作成など、授業時間外に準備する作業が多くあります。具体的な指示は、各回の授業進度を考慮し、各授業で行いますので、授業時間外に準備学修を着実に進めてください。

その他履修上の注意事項

 前期の社会人基礎力養成演習Ⅰを履修していない学生および単位を取得できなかった学生は、前期の授業内容(社会人基礎力とは、自分史の作成、ライフイベントの省察など)を独習する必要があります。そのため後期のみの履修を推奨することはできません。その点、十分に注意してください。
 また、第一回目の授業には、必ず出席してください。講義科目ではなく演習科目ですので、履修希望者が多い場合、履修動機書の提出や抽選等の方法によって、人数を制限する可能性があります。その場合、第一回目を欠席した学生は、二回目から授業に参加することができませんので、あらかじめご了承ください。
 企画立案については、チーム・ベースでの学修が主体となりますので、協調性を持って、課題に取り組む姿勢が必要です。

授業内容

授業内容
第1回 オリエンテーション:授業予定の紹介、授業で扱う経済・ビジネスのトピックスの説明
第2回 現代経済・ビジネスに関する論点の整理・解説
第3回 産業(業界)・企業研究の基本の説明 
第4回 産業(業界)研究の準備(1)
第5回 産業(業界)研究の準備(2)
第6回 産業(業界)研究の成果の報告、提出
第7回 企業研究の準備(1)
第8回 企業研究の準備(2)
第9回 企業研究の成果の報告、提出
第10回 企画立案テーマの決定、チーム作業における基本事項の説明、チーム分けなど。
第11回 チーム作業による企画立案の準備(1) 
第12回 チーム作業による企画立案の準備(2)
第13回 チーム作業による企画立案の準備(3)
第14回 各チームによる企画立案のプレゼンテーション
第15回 まとめ