産業実務演習Ⅰ
担当者
単位・開講先選択  2単位 [法律学科 2018年度以降]
科目ナンバリングMAN-201

授業の概要(ねらい)

 交通とりわけ鉄道は昔から観光を担う重要な構成要素であり、鉄道会社は観光産業の主要な担い手である。本講義では、京王を中心とした鉄道会社の営業施策や関連事業、京王グループ会社の取り組みについて、最新の事例を紹介し、鉄道会社やグループ会社の役割と課題について学びます。さらにグループ会社に関連した各業界状況について概説し、将来の進路検討の一助とします。期中の講義では経営・管理に従事する第一線の外部講師(ゲストスピーカー)講義を3回予定しています。また授業で何回かリアクションペーパーをその場で作成し、短時間で要領よくまとめる力を身に付けます。

授業の到達目標

 京王電鉄・電鉄グループなど鉄道会社の事業戦略、関連事業などについて事例を紹介し、鉄道会社の役割と課題について理解を深める。特にゲストスピーカーの講義から、各事業の目標達成には時間がかかること。成果を上げること・前年比プラスの利益を出すことのむずかしさ、そのためのコスト削減努力等を学びます。
 ①事業運営について、学生の視点から困難な事項を指摘できる。
 ②70分の長い講義を要領よく、「A4一枚」のレポートにまとめることができる。
 ③会社の仕組みや活動を学び、企業を見る眼を習得する。

成績評価の方法および基準

 中間レポート(30%)、課題(宿題)・リアクションペーパー(30%)、期末レポート(30%)、授業参加態度(10%)の配分によって総合的に評価する。

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書テキストはなし 適宜資料をLMS等に掲示する。
参考文献①『会社四季報 業界地図2020年度版』会社四季報業界地図編集部東洋経済
参考文献②『図解入門業界研究 最新鉄道業界の動向とカラクリがよ~くわかる本』第3版 佐藤信之著秀和システム
参考文献③『観光ビジネス未来白書』2019年版 加藤弘治編著同友館
参考文献④『「A4一枚」仕事術』三木雄信著KADOKAWA

準備学修の内容

 産業実務演習では京王電鉄以外のJR、民鉄各社の鉄道ビジネス、各業界情報を入手し、授業で紹介する京王と比較するとどうかという視点で考えること。
 リアクションペーパー・中間・期末レポートの準備のため、授業到達目標から仮想問題を自ら作り、自らのオリジナル意見を含めたレポートを余裕を持ってまとめておくこと。

その他履修上の注意事項

 ゲストスピーカー(GS)からの要望・注意(私語厳禁)もあり、授業前に教室内の着席位置を指定するので、その指示に従うこと。出席管理を厳格にします。入室時と退出時の2度、学生証をカードリーダーにタッチをすること。学生証を忘れた場合は必ず申告すること。中間レポート未提出・期末レポート未提出・欠席が5回を超えた学生は成績評価の対象外です。遅刻・早退を含めた出席率が50%未満の学生は授業参加態度10%を0ポイントとして成績評価します。

授業内容

授業内容
第1回 イントロダクション、本講義の全体像、授業の進め方、学習の仕方、評価の詳細等
第2回 京王グループの概要
第3回 鉄道会社の経営、京王電鉄の鉄道事業
第4回 JR東日本の経営モデル
第5回 京王グループ 運輸業 京王・西東京バス ( GS予定)
第6回 京王グループ 運輸業 京王自動車
第7回 京王グループ 運輸業 御岳登山鉄道・高尾登山電鉄(GS予定)
第8回 中間まとめと中間レポート
第9回 京王グループ 流通業 京王百貨店
第10回 京王グループ 流通業 京王ストア
第11回 京王グループ 流通業 京王書籍販売
第12回 京王グループ 不動産業 リビタ (GS予定)
第13回 京王グループ 不動産業 京王不動産
第14回 京王グループ レジャー・サービス業 京王観光
第15回 まとめと期末レポート
 ※授業の計画はあくまでも当初の予定であり、外部講師の都合・授業進捗によっては変更されることがある。