担当者 | 高木 暢亮教員紹介 | |
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単位・開講先 | 選択必修 2単位 [史学科] | |
科目ナンバリング | ARC-403 |
考古学で扱う資料には土器や石器、金属器などさまざまなものがあるが、共通しているのはすべて物質資料、つまり「モノ」であるという点である。このような考古資料の持つ特性から、考古学実習では実際に手を動かしてモノを扱うことが授業内容の中心となる。春期の授業は土器をテーマにして進めていきたいと考えている。具体的には、実際に粘土を使って、縄文土器や弥生土器、土製品などを作ってもらうことになる。土器を作る作業を通じて、どのように粘土を積み上げて成形していくのか、粘土と粘土のつなぎ目はどのような道具を使って調整しているのか、土器の表面にみられる文様はどのようにして描かれているのか、などのさまざまな土器製作に関わる技術を知ってもらうことが目的となる。このような土器製作技術は、実際の考古資料である土器を観察する際に重要なポイントとなっている。つまり土器製作を通じて、どのように資料を観察すればよいのかという目を養ってもらうことがこの授業のねらいとなる。
1.土器製作を通じて製作技術に関する知識を習得する。
実際に自分で土器を作ることによって、土器製作に関する技術を理解することが目標となる。
2.資料の観察ポイントを理解する。
自分で実際に土器を作ることによって、工具はどのような痕跡を残すのか、粘土紐や粘土帯はどのように接合されているのか、文様はどのような順番で施文されているのかなどの、資料を観察する際のポイントを理解することが目標となる。
履修者は必ず1点は土器を完成させること。上手下手は評価の対象にはならない。授業に取り組む姿勢と製作実験を通してどの程度知識を習得したかを考慮して成績を評価する。
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | |||
参考文献 |
1回目の授業で授業の進め方やスケジュールなどについて説明するので、必ず出席すること。
実際に粘土を使って作業をするので、そのつもりで授業に臨んでもらいたい。
回 | 授業内容 |
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第1回 | ガイダンス 授業の進め方についての説明 |
第2回 | 土器の種類と製作技術について 土器の種類にどのようなものがあるか、粘土の積み方、調整の仕方など基本的な知識の解説。 |
第3回 | 製作実験のモデルとなる土器の選択 実際の土器をモデルとして製作実験を行うので、モデルとなる土器を選択する。 |
第4回 | 土器製作実験1 |
第5回 | 土器製作実験2 |
第6回 | 土器製作実験3 |
第7回 | 土器製作実験4 |
第8回 | 土器製作実験5 |
第9回 | 土器製作実験6 |
第10回 | 土器製作実験7 |
第11回 | 土器製作実験8 |
第12回 | 土器製作実験9 |
第13回 | 土器製作実験10 |
第14回 | 土器製作実験11 |
第15回 | 土器製作実験12 |