日本史籍講読6-Ⅲ
担当者山下 須美礼教員紹介
単位・開講先選択必修  2単位 [史学科]
科目ナンバリングJPH-411

授業の概要(ねらい)

幕末維新期に記された史料を読み解くことで、当時の人々が時代の変化をどのように受けとめ、対応しようとしていたのかについて考察を行う。扱う史料は、幕末の開港場などに関わった人々が書き残した記録から配布する。前半はグループワーク等で史料の読みや内容を少しずつ確認しながら全員で輪読するとともに、後半は担当者による発表により授業を進める。

授業の到達目標

近世史料の読解力を養うとともに、関連する史料や文献の探し方、調べ方を修得する。

成績評価の方法および基準

①予習に基づいた、毎回の授業への参加度(30%)
②発表担当の際の準備度合いおよびその発表内容(30%)
③春期末に行う筆記試験(40%)

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書
参考文献図録 古文書入門事典若尾俊平柏書房
参考文献幕末維新論集 幕末維新と情報保谷徹吉川弘文館
参考文献日本の時代史 20 開国と幕末の動乱井上勲吉川弘文館
参考文献日本の歴史⑮ 開国と倒幕田中彰集英社

準備学修の内容

授業内で予習プリントを配布する。それに沿って各自で読み方や意味を調べ、文意を把握し、次の授業に臨む。必要に応じて他の史料や参考文献にあたり、背景となる政治や社会状況についても説明できるようにする。

その他履修上の注意事項

・毎回の予習は必須である。
・史料の読み方や内容を確認し、分からないところをはっきりさせた上で授業に参加すること。
・質疑応答への参加も必須。

授業内容

授業内容
第1回ガイダンス(テキスト・参考文献の紹介・授業の進め方・評価の仕方)
第2回史料の読解①:辞書などの使い方について学ぶ
第3回史料の読解②:参考文献や論文の検索などについて学ぶ
第4回史料の読解③:近世史料の表記について学ぶ
第5回史料の読解④:近世史料の書き下しについて学ぶ
第6回史料の読解⑤:近世史料読解に必要な基礎知識を身につける
第7回巡検
第8回発表と質疑応答①
第9回発表と質疑応答②
第10回発表と質疑応答③
第11回発表と質疑応答④
第12回発表と質疑応答⑤
第13回発表と質疑応答⑥
第14回発表と質疑応答⑦および試験
第15回試験の返却と解答の確認を通した授業のまとめ