社会人基礎力養成演習Ⅰ
担当者田宮  憲教員紹介
単位・開講先選択  2単位 [スポーツ医療学科]
科目ナンバリングCAE-208

授業の概要(ねらい)

 「社会人基礎力養成演習Ⅰ」では、自らの行動を振り返ることによって、社会人基礎力の諸能力の定義や意義について、学修を深めます。社会人に求められる能力は多岐にわたりますが、その能力を養う前に「自分」の個性や能力を把握するということが最も大切です。さらに「自分」の個性や能力が、社会人としての生活とどのような関係にあるのかを常に考えることも重要です。
 そのために本演習では、最初に社会人基礎力などの社会人として必要とされる諸能力を整理、検討します。その後、自分史を振り返りながら、ライフライン(人生の満足度を曲線で表したもの)を描き、社会人基礎力との関係を考察します。最後に、そのような作業を総合して、「自分」を的確に表現することについて、履修者のみなさんとともに考えたいと思います。
 この機会に社会人基礎力との関係において「自分」の能力について自ら分析してください。その地道な省察が、大学での今後の学修(特にゼミナール、卒業研究)および就職活動(エントリーシートの作成や面接)をスムーズに進めるための基礎能力の獲得にも繋がります。
 また、本演習では、社会人に求められるコミュニケーション力を養成するために、TBL(team-based learning)・PBL(problem-based learning)の手法を用いて、チームあるいはグループによるディスカッション形式の授業運営も取り入れたいと考えています。
 後期の「社会人基礎力養成演習Ⅱ」では、現代の経済・経営に関する基礎知識を修得し、産業(業界)研究、企業研究、企画立案を中心に授業を進めます。

授業の到達目標

 本演習を履修することによって、以下の能力が向上します。
(1)社会人基礎力とは何か、理解することができる。
(2)自分史、ライフラインの作成などにより、自分の個性や能力を省察することができる。
(3)上記の作業を通じて、自分の個性や能力を的確に表現できる。

成績評価の方法および基準

 評価は、自分史の作成、ライフラインの描写、ライフイベントと社会人基礎力の関係に関するレポート、ラーニング・ポートフォリオ(学修実践記録)等の提出により総合的に判断します。詳細な規準・基準は、オリエンテーション時に説明します。出席が10回未満の場合は、パフォーマンスの成否にかかわらず、不合格とします。

 自分史等のワークシートの提出(約4通) 70%
 ラーニング・ポートフォリオの作成    30%

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書テキストは特に指定しません。配布する講義ノート、資料をもとに学修を進めてください。推奨テキスト、参考文献は、授業中に適宜紹介します。
参考文献

準備学修の内容

 本演習では、社会人基礎力の十分な理解、自分史の作成、ライフラインの描写、ライフイベントの省察など、授業時間外にも準備する作業が多くあります。具体的な指示は、各回の授業進度を考慮し、各授業で行いますので、授業時間外に準備学修を着実に進めてください。

その他履修上の注意事項

 本演習では、ビジネスマナー等は学修しません。社会人基礎力との関係で「自分」の能力を把握するための授業です。その点、誤解しないようにお願いします。
 また第一回目の授業には、必ず出席してください。講義科目ではなく演習科目ですので、履修希望者が多い場合、履修動機書の提出や抽選等の方法によって、人数を制限する可能性があります。その場合、第一回目を欠席した学生は、二回目から授業に参加することができませんので、あらかじめご了承ください。

授業内容

授業内容
第1回 オリエンテーションおよび授業予定の紹介
第2回 社会人基礎力とは何か(1)
第3回 社会人基礎力とは何か(2)、その他の社会人として必要な諸能力の紹介
第4回 社会人基礎力の自己診断(1)
第5回 社会人基礎力の自己診断(2)
第6回 社会人基礎力に関するグループディスカッション(1)
第7回 社会人基礎力に関するグループディスカッション(2):簡単なチーム・プレゼンテーション
第8回 自分史の作成(1)
第9回 自分史の作成(2)
第10回 自分史に基づいたライフラインの作成(1)
第11回 自分史に基づいたライフラインの作成(2)
第12回 自らのライフラインと社会人基礎力との関係の考察
第13回 自分を表現する(1):いくつかのライフイベントを抽出し、社会人基礎力などの用語を用いて、自分を表現する。
第14回 自分を表現する(2):いくつかのライフイベントを抽出し、社会人基礎力などの用語を用いて、自分を表現する。
第15回 まとめ