保健体育科教育法Ⅳ
担当者永島 昇太郎教員紹介
単位・開講先選択  2単位 [資格科目]
科目ナンバリングESS-316

授業の概要(ねらい)

 中学・高校の「保健教育」(中学保健体育・「保健分野」及び高校保健体育・「科目保健」)並びに「体育理論」に関する基本的な事柄を理解するとともに、「座学授業」(保健、体育理論)の指導に必要な基本的な考え方・進め方や実践的な指導力を身に付ける。

授業の到達目標

 (1)中学・高校の保健教育並びに体育理論の位置づけ、目標・内容の変遷、学習指導要領に示された保健並びに体育理論の目標・内容やその系統性について理解し、説明できる。
 (2)保健並びに体育理論の目標・内容に沿った、指導計画の考え方・進め方(視点、構造、理論)について理解し、授業計画に反映させることができる。
 (3)指導計画の工夫・授業づくりの工夫や評価の工夫等について理解し、保健並びに体育理論の授業の単元計画作成に反映させることができる。

成績評価の方法および基準

 ①授業内課題(25%) ②授業外課題(25%) ③小テスト(25%) ④試験(25%)で評価する。

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書①『専門教養Build Upシリーズ④ 中高保健体育の完全攻略』(時事通信出版局)
教科書②『中学校学習指導要領解説保健体育編』(文部科学省)
教科書③『高等学校学習指導要領解説保健体育編・体育編』(文部科学省)
参考文献①『最新高等学校保健体育』(大修館書店)
参考文献②『中学校保健体育』(学習研究社)
参考文献③『アクティブスポーツ 2018』(大修館書店)
参考文献④『中学校体育実技』(学習研究社)

準備学修の内容

 ・事前にWeb File Serverで、講義資料を配布するので、毎時間の学習の確認をし準備をする。
 ・毎時間後の課題をWeb File Serverで配布するので、次回までの振り返りをする。
 ・文部科学省や都道府県教育委員会、体育・スポーツ情報に関心を持ち、積極的に入手する。

その他履修上の注意事項

 ・学生としての基本的な受講態度を身に付けて臨むこと。
 ・良き教育者となることを目指し、積極的に学習すること。
 ・春期同一時間帯開講「保健体育科教育法Ⅲ」から継続して受講することが望ましい。

授業内容

授業内容
第1回 オリエンテーション(レディネス調査、シラバスの説明、評価方法、受講上の留意点等)。
 保健教育の位置づけ(意義と重要性)・目標・内容の変遷及び体育理論
第2回 学習指導要領に示された中学・保健分野、高校・科目保健の目標・内容やその系統性の理解(単元・小単元・項目の構成と目標の解釈等)
第3回 「健康な生活と疾病の予防(中1領域)・心身の機能の発達と心の健康、運動やスポーツの多様性」の目標と内容についての理解
第4回 「健康な生活と疾病の予防(中2領域)・傷害の防止、運動やスポーツの意義や効果と学び方や安全な行い方」の目標と内容についての理解
第5回 「健康な生活と疾病の予防(中3領域)・健康と環境、文化としてのスポーツの意義」の目標と内容についての理解
第6回 学習指導要領に基づく「体育理論」の目標と内容についての理解
第7回 学習指導要領に基づく「保健」の目標と内容についての理解
第8回 体育理論・保健の授業づくりの工夫(アクティブ・ラーニングを志向した、グループワークの工夫、ワークシートの活用等)
第9回 保健・体育理論の(単元計画を踏まえた)単位時間指導計画の作成と観点別評価の概念(学習活動と評価の一体化)
第10回 保健・体育理論の単位時間指導計画の作成と教材研究の方法
第11回 保健・体育理論の単位時間指導計画の作成と授業づくりの工夫の仕方
第12回 保健・体育理論の単位時間指導計画の作成の実際①(ワークシートを活用した一斉指導の工夫と展開)
第13回 保健・体育理論の単位時間指導計画の作成の実際②(グループワークによる学習の工夫と展開)
第14回 保健・体育理論の単位時間指導計画の作成の実際③(ロールプレイ・ディベートを取り入れた学習の工夫と展開)
第15回 まとめ(実践研究の動向と今後の方向)と試験