西洋史概説Ⅰ(教職)
担当者福島 知己教員紹介
単位・開講先選択  2単位 [観光経営学科]
科目ナンバリングESS-105

授業の概要(ねらい)

世界史を暗記科目だと思っていませんか。実際の歴史とは、人間たちによってかたちづくられたものであり、そして歴史を書くという行為そのものも、人間によっておこなわれたものです。百人いれば百通りの考え方があるなかで、ひとつ(ないし複数)の「歴史」というものが記述されていく過程そのものに注目するのが、ほんらいの意味での歴史学の醍醐味と言えるでしょう。概説Ⅰでは、古代地中海世界から17世紀のイギリス市民革命までのヨーロッパの歴史を対象に、歴史学とはどういう営みなのかを考えていきます。歴史の大きなうねりに目を向けつつ、その中に生じている無数の小さなざわめきに耳を傾けることが目標になります。

授業の到達目標

・「ヨーロッパ」が時間とともに変化しながら生まれた歴史的産物であることを理解する。
・「ヨーロッパ」が世界の他の地域との交流によって生まれた文化的産物であることを理解する。
・「ヨーロッパ」の歴史を知ることを通じて、現代世界全体の理解を深める。

成績評価の方法および基準

原則として、平常点20%、授業内試験40%、期末試験40%とするが、受講状況を見て決定する。

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書
参考文献教養のための西洋史入門中井義明他ミネルヴァ書房
参考文献

準備学修の内容

各回の授業内容に対応する西洋史上の出来事について、あらかじめ年表や箇条書きの形でまとめること。これは毎回の授業後に提出してもらう。

その他履修上の注意事項

進捗状況、履修者数に応じて、授業内容を一部変更する場合がある。

授業内容

授業内容
第1回イントロダクション
世界史とは何を教える科目か
西洋史とは何か
第2回古代(1)ギリシアとオリエント世界
第3回古代(2)ローマとビザンツ帝国
第4回中世(1)ヨーロッパ世界の成立
第5回西洋史の諸問題(1)
第6回中世(2)ヨーロッパの都市と農村
第7回中世(3)十字軍とイスラム世界
第8回近世(1)ルネサンス
第9回西洋史の諸問題(2)
第10回近世(2)宗教改革
第11回近世(3)文字文化の発展
第12回近代(1)大交易時代と世界の一体化
第13回西洋史の諸問題(3)
第14回近代(2)イギリス市民革命
第15回総括と期末試験