東洋史概説Ⅱ(教職)
担当者澁谷 由里教員紹介
単位・開講先選択  2単位 [社会学科]
科目ナンバリングESS-106

授業の概要(ねらい)

「中国史のスタンダードを学ぶ」(近現代史)
 世界史のなかでも大きな比重を占める中国史を、高校世界史教科書に沿って学びなおします。入試対策の暗記から脱し、各時代の特徴や中国社会の本質が理解できるように、また日本とのかかわりや、世界に占める中国の重要性が理解できるように教えたいと思っています。中国史が苦手な人、入試で世界史を受験しなかった人も安心して受講してください。また中国史の基本がわかっている人でも、通史の学びなおしには得られるものがあるでしょう。

授業の到達目標

1、中国の通史に対して、基礎的な理解が持てるようになる。
2、中国史の各時代の特徴、社会の本質が理解できるようになる。
3、日本とのかかわり、世界における中国のステイタスについて理解できるようになる。

成績評価の方法および基準

LMSに出す課題への解答(80%)、および期限厳守の度合いや閲覧の状態(20%)

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書『詳説 世界史 世界史B』
木村靖二・岸本美緒・小松久男山川出版社
教科書※上記を所持していない履修者は、 『新 もういちど読む山川世界史』 「世界の歴史」編集委員会山川出版社
参考文献『<軍>の中国史』澁谷由里講談社現代新書

準備学修の内容

各回のLMS配信資料冒頭に示された、テキストの該当部分をあらかじめ読むか、配信資料読了後に読めば理解が深まると思います。

その他履修上の注意事項

※秋期からの履修者へ 春期第11回・12回の内容に相当するのは、『詳説世界史B』ならばpp.168-9,172-3,178-82、『新 もう一いちど読む山川世界史』ならばpp.76-80にあたる部分です。これらを読んでから秋期第1回の内容を学び、課題に答えてください。
※春期からの継続履修者へ 秋期第1回には、通常の課題に加え、春期第11・12回の内容からの課題も設定しています。ただし秋期からの新規履修者もいる関係上、基本的には上記両教科書に共通する記述から出しています。

授業内容

授業内容
第1回秋期新規履修者向けガイダンス、および

明代の社会・経済・文化 『詳』pp.182-184、『新』pp.84-86(課題はこの内容と、春期第11回・12回の内容からも出しています)
第2回満洲族の勃興と清朝のはじまり
『詳』pp.185-186、『新』pp.79-81
第3回清朝の全盛
『詳』pp.187-189、『新』pp.81-84
第4回清代の社会と文化
『詳』pp.191-192、『新』pp.84-86
第5回衰退の兆しとアヘン戦争
『詳』pp.295-296、『新』pp.204-206
第6回アロー戦争と北京条約、ロシアのリベンジ
『詳』p.297、『新』pp.206-207,pp.195-6
第7回太平天国の乱
『詳』pp.297-299、『新』207-208
第8回朝貢秩序の崩壊
『詳』pp.300-301、『新』pp.209-212
第9回戊戌の変法と政変、義和団事件
『詳』pp.321-323、『新』pp.224-227
第10回日露戦争と辛亥革命
『詳』pp.323-326、『新』pp.230-232,pp.227-228
第11回中華民国前半期の政治・文化と第一次世界大戦
『詳』p.326,pp346-347、『新』p.229,239
第12回五四運動と第一次国共合作
『詳』pp.347-349、『新』p.249
第13回第二次国共合作と日中戦争
『詳』p.350,pp.358-360,『新』pp.260-261
第14回中華人民共和国の成立と戦後世界における中国
『詳』p376,p.379,p.384、『新』pp.274-6
第15回中国の激動と国際関係の変化
『詳』pp.390-2,pp.404-5、『新』p.278,pp.286-7,pp.291-3