担当者 | 藤田 敏明教員紹介 | |
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単位・開講先 | 選択 2単位 [外国語学科 2016年度以前入学] | |
科目ナンバリング | HEA-202 |
基本概念は前期と同じですが、後期は、近代ヨーロッパにおける「自我の確立」、さらには深層心理研究の発達における各種コンプレックス、そこからの「自我」の崩壊――いわゆる「アイデンティテイ」を主体として授業を進めます。それは必然的に「人間とはどういうものか」という、「根源的問いかけ」にならざるを得ません。
人文学――ヒューマニティにおける基本的命題、「人間とは何か」に対する問いかけを自らの言葉でなしえて、それに対する回答を「模索」できる、「人間存在」たりうること。
毎回の授業時の小レポートにおける授業内容理解55%、期末レポート45%、ただしレポート提出は必須。
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | 教科書は指定せず、教員のハンドアウトと映像で授業を進めます。参考文献は適宜指摘。 | ||
参考文献 |
授業前には、西洋人文学の基本的常識を身に着けておくこと、授業開始後は、ヒューマニティを学ぶ人間としての自覚を持つこと。(授業のタイトルがタイトルなので、思い切り大上段からの要求です)
人間とは何か、何のために生きているのか、という、いわば「非日常的な問いかけ」をする授業です。例えば就職などの実際的な事柄に「すぐ役に立つ知識」を身に着けるということではなく、「深く考える」態度をはぐくむ場です。
回 | 授業内容 |
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第1回 | 前期report返却および講評。後期の基本的方針。デカルトから始まる「近代的自我」の定義づけ。 |
第2回 | フロイト『精神分析入門』深層心理、潜在意識、「オイディプス・コンプレックス」 |
第3回 | 悲劇『オイディプス王』前半 |
第4回 | 後半 |
第5回 | 「生きるべきか、死ぬべきか」--悲劇『ハムレット』前半 |
第6回 | 後半 |
第7回 | 人間そっくりの「人形」--バレエ『コッペリア』前半 |
第8回 | 後半 |
第9回 | 21世紀初めの今、すでに現実化しかけている「クローン人間」ーー『ブレードランナー』前半 |
第10回 | 後半 |
第11回 | 西洋から見た「東洋」--オペラ『トゥーランドット』前半 |
第12回 | 後半 |
第13回 | 西洋から見た東洋――バレエ『バヤデール』前半 |
第14回 | 後半 |
第15回 | 日本SFにおける「人間」と「人間でないもの」あるいは「その中間 |