担当者 | 菅野 博史教員紹介 | |
---|---|---|
単位・開講先 | 必修 2単位 [社会学科] | |
科目ナンバリング | SEM-401 |
社会学とは何か? 概念的に理解することはもちろん大事だが、それを実際に使ってみる、つまり「社会学を実践してみる」ことは、それ以上に大事な事柄である。この演習は、そうした問題意識のもと、さまざまな社会学的な問いに対して、自ら考え、調べ、解答を与えることを目指す。
社会学演習Ⅰでは、自己とは何か、自分とは誰かという大きな問いに対して、自分なりの答えを導き出すための準備作業を行う。まず『〈ほんとうの自分〉のつくり方』を輪読し、自己というものが社会的に構成された、いわば社会学的な実体であるという視点について理解を深める。次にそれを踏まえて、『「若者」とは誰か:アイデンティティの30年』を読むことで、若者たちが置かれてきた社会的状況の歴史的な変遷を俯瞰しながら、多元的アイデンティティとも呼ばれる、現在の若者たちの自己のあり方がどのようなものとして形成されてきたのかを検証していく。最後に、『9つの性格』を読み、自己とは何かという問いに対するエニアグラムによる解答をヒントにしながら、就活に向けた自己理解、自己分析を深めることを試みていきたい。なお授業の進め方としては、各章ごとにレポーターがその内容をまとめるレジュメを作り、皆の前でそれを発表したうえで、質疑応答や議論を行うという形式をとる。
社会学的な問いを自ら立て、それについて調べたうえで、自分なりの解答を与えることができる。
社会の問題を発見し、社会を構想することができる。
調査・研究の成果をもとに論理的な主張を展開できる。
社会の成員としての自己を理解し、他者に対して寛容な態度をとることができる。
授業への出席状況(3分の2以上の出席は最低条件)、プレゼンテーションの内容、授業中の発言、等々を総合的に勘案して、平常点をベースにして評価する。
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
---|---|---|---|
教科書 | 『〈ほんとうの自分〉のつくり方』2002年 | 榎本 博明 | 講談社現代新書 |
教科書 | 『「若者」とは誰か:アイデンティティの30年』2013年 | 浅野 智彦 | 河出書房新社 |
教科書 | 『9つの性格』2004年 | 鈴木 秀子 | PHP文庫 |
参考文献 |
取り上げられている文献の内容につねに目を通すとともに、わからない点や疑問点をチェックし、ゼミの場での質疑応答に備えること。また自分の発表用のレジュメを作成すること。
あまり深刻にならずに楽しくやりたいと思います。演習科目は毎回の積み重ねが大事ですので、欠席をしないで授業に積極的に参加して下さい。
回 | 授業内容 |
---|---|
第1回 | 社会学演習Ⅰについての説明と自己紹介 |
第2回 | レジュメの作り方と発表の順番決め |
第3回 | 履修学生による発表とディスカッション |
第4回 | 履修学生による発表とディスカッション |
第5回 | 履修学生による発表とディスカッション |
第6回 | 履修学生による発表とディスカッション |
第7回 | 履修学生による発表とディスカッション |
第8回 | 履修学生による発表とディスカッション |
第9回 | 履修学生による発表とディスカッション |
第10回 | 履修学生による発表とディスカッション |
第11回 | 履修学生による発表とディスカッション |
第12回 | 履修学生による発表とディスカッション |
第13回 | 履修学生による発表とディスカッション |
第14回 | 履修学生による発表とディスカッション |
第15回 | 春期・授業のまとめ |