契約法Ⅰ(総論)
担当者長谷川 成海
単位・開講先選択  2単位 [政治学科]
科目ナンバリングCIL-201

授業の概要(ねらい)

 私たちは現代社会において、契約の網の中で生活している。売買契約によって生活に必要な物品を購入し、電力供給契約によって電気製品を使用し、雇用契約によって労働して賃金を受け、旅客運送契約によって電車やバスに乗る。他方、社会全体から見れば、契約は商品流通、生産や資金調達など、経済活動を円滑に推進するために重要な役割を果たしている。
 この授業では、契約の代表格とも言える売買の様々なケースを例に挙げながら、民法が定める契約に関する共通ルール(契約総則)を学ぶ。
 なお、授業中に、授業内容を確認するための演習問題を適宜配布し、解く。

授業の到達目標

①契約総則に関する基礎知識を習得する。
②契約諸類型のうち、売買を多く例に取り上げるので、これについても基礎的な理解を得ることとしたい。

成績評価の方法および基準

 LMSを利用した期末試験により(100%)評価する。問題内容は、授業中に解く演習問題をベースにする。詳細は授業中に確認する。

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書『基本講義 債権各論〈1〉契約法・事務管理・不当利得』第3版潮見佳男新世社
教科書 特になし。
参考文献
参考文献 実習指導の際、適宜紹介する。

準備学修の内容

 復習を中心に、授業でのノートを参考にしながら教科書を読んでもらいたい。さらに、授業中に解く演習問題をLMSにアップロードするので、こちらもきちんと理解したうえで、自力で正答を得られるように努めるように。わかないことがあれば、教科書を参照することはもとより、担当教員に遠慮なく質問してもらいたい。

その他履修上の注意事項

授業内容

授業内容
第1回イントロダクション
第2回契約自由の原則、双務契約の構造(1)
第3回双務契約の構造(2)、契約プロセス
第4回契約の成立(1):意思表示
第5回契約の成立(2):申込と承諾
第6回定型約款
第7回同時履行の抗弁権
第8回第三者のためにする契約
第9回解除(1)
第10回解除(2)
第11回解除(3)、受領遅滞
第12回危険負担
第13回特定商取引法
第14回消費者契約法
第15回まとめ