学習心理学Ⅱ
担当者望月  要教員紹介
単位・開講先選択  2単位 [教育文化学科]
科目ナンバリングEXP-102

授業の概要(ねらい)

 春学期の『学習心理学I』に引続き,主に実験行動分析学の枠組から,我々ヒトを含む動物の行動変容の法則について,特に重要なテーマについて,その基本概念,古典的な実験の意義,重要な現象について講義する。

授業の到達目標

 ヒトを含む動物の行動変容に関する重要なテーマついて,科学的な原理に基づいて記述し,その代表的実験例を説明できる。

成績評価の方法および基準

 学期末試験の成績のみで成績を決める。試験は,通信機能のある機器以外のあらゆる資料の持ち込みを認める。

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書テキストは使用しない。以下の書籍は理解を深める上で有益であろう。
参考文献『行動の基礎 (改訂版)小野浩一 (2016).培風館
参考文献学習の心理』(第2版)実森正子・中島定彦 (2019).サイエンス社
参考文献『ポテンシャル学習心理学』眞邉一近 (2019).サイエンス社
参考文献『メイザーの学習と行動 (日本語版第3版)』ジェームズ・E. メイザー (2008).二瓶社

準備学修の内容

 毎回の講義で取り上げる話題について,基本的専門用語の定義は予習して理解した上で授業に臨むこと。毎回の講義の後,ノートを整理し,参考文献を参照して講義内容への理解を深めること。

その他履修上の注意事項

 履修希望者が教室定員を上回るなど多数になった場合は,履修者数に制限を設ける場合があるので,初回授業に必ず出席すること。尚,授業中の私語には厳しいペナルティを課す。

授業内容

授業内容
第1回 授業方針の説明,関連書籍・文献の紹介
第2回基本強化スケジュール
第3回複雑な強化スケジュール
第4回強化スケジュール下のヒトの行動
第5回定量的行動分析 (1)
第6回定量的行動分析 (1)
第7回“衝動性”とセルフ・コミットメント
第8回回避と罰の随伴性
第9回複雑な刺激性制御と概念行動
第10回条件性弁別と高次オペラントクラス
第11回等価関係 (1)
第12回等価関係 (2)
第13回オペラント行動としての言語行動
第14回言語行動としての意識: 私的出来事のタクト
第15回 まとめ