担当者 | 杉本 真理子教員紹介 | |
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単位・開講先 | 選択 2単位 [初等教育学科 こども教育コース] | |
科目ナンバリング | EDU-123 |
教育を行うためには、その対象である子どもについて、どのような心身の発達と成長の過程をたどっていくのか、また、学習はどのような過程を経て進むのかについて理解する必要がある。本科目では、心理学の代表的理論から見た発達観(子ども観・人間観)を紹介しつつ、乳幼児期から青年期に至る発達の様相と心理的特徴を踏まえた学習活動の考え方について、学校の授業や保育の実践例を教材の一部とし、理論と実践のつながりについて考える。
①生涯にわたる人間の発達・成長の過程を対象とする発達心理学を基礎におき、そのなかでも教職の対象となる子ども(乳幼児期から青年期)の発達と学習の過程を学ぶことを目的とする。発達に関する代表的理論を踏まえ、教育における発達的観点の意義を理解する。
②乳幼児期から青年期の各発達段階における運動発達・言語発達・認知発達・ 社会性の発達について、その具体的な内容を理解する。
③様々な学習の形態や概念及びその過程についての代表的な理論を基礎にし、主体的学習を支える動機づけ・集団・学習評価の在り方について、発達の特徴と関連付けて理解する。
④幼児、児童及び生徒の心身の発達を踏まえ、主体的な学習活動を支える 指導の基礎を理解する。
授業内での課題(毎回のコメントペーパーと提出物)30%と、定期試験の結果70%で総合的に評価する。
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | 指定しません | ||
参考文献 | 有斐閣Sシリーズ『教育心理学ー発達と学習を援助するー』 | 無藤隆、藤﨑眞知代、市川伸一 | 有斐閣 |
参考文献 | 『やさしい教育心理学第3版』 | 鎌原雅彦、竹網誠一郎 | 有斐閣 |
①毎回の配付資料(相当大量になります)をファイルし、授業内容をノートにまとめ、復習に努める。
②課題にじっくりと取り組み、期日までに提出する。
③日常生活で出会う子どもの姿と、授業で学んだ子どもの発達の対応を考える。
教職を目指す学生として、真剣に授業に取り組んで下さい。
回 | 授業内容 |
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第1回 | 授業ガイダンス:受講上の注意、参考資料など 発達とは何か |
第2回 | 人間の発達の特徴:動物との違い、発達の可塑性と教育の可能性、発達段階と発達課題 |
第3回 | 発達の規定因①:遺伝と環境、成熟理論と学習理論、教育による発達への影響と役割 |
第4回 | 発達の規定因②:人間における初期経験(初期学習)の意味、臨界期と敏感期 |
第5回 | 発達の規定因③:愛着の形成、環境剥奪の影響 |
第6回 | 乳幼児期の発達と教育①:言語の発達、対人関係の発達 |
第7回 | 乳幼児期の発達と教育②:身体的発達と心の発達、運動能力と情緒の発達 |
第8回 | 児童期の発達と教育①:子どもの思考の特徴、乳幼児期から児童期~青年期に至る発達過程 |
第9回 | 児童期の発達と教育②:知能の概念、知能の測定、知能と学力、知的発達と学校教育、教育評価 |
第10回 | 児童期の発達と教育③:学習の過程―強化による学習、観察学習、欲求と動機づけ |
第11回 | 児童期の発達と教育④:動機づけと原因帰属、学習性無力感、自己効力感、自己原因性 |
第12回 | 道徳と社会性の発達:幼児期~児童期~青年期における水準の変化 |
第13回 | 青年期の発達と教育①:2次性徴と性的発達、ジェンダーとセクシュアリティーの発達 |
第14回 | 青年期の発達と教育②:自己意識の発達、アイデンティティの発達 |
第15回 | 青年期の発達と教育③:不適応と問題行動、発達の多様性 まとめ |