保育内容の指導法(健康Ⅱ)
担当者浪越 一喜教員紹介
単位・開講先選択  2単位 [初等教育学科 こども教育コース]
科目ナンバリングESS-302

授業の概要(ねらい)

 幼稚園教育要項及び保育所保育指針に示されている保育内容(健康)を踏まえ、保育者として大切な「健康」の内容について学習します。具体的には、乳幼児の健康な心と体を育て、自ら健康で安全な生活をつくり出す力を養うというねらいを達成するために、乳幼児の健康体力つくり、運動と栄養、疲労回復とレクリエーションなどの基礎から応用に至る知見と発育発達、スポーツと社会などに関する子どもを取り巻く環境(保育内容の指導法(健康I))を念頭におきながら、より実践的な学習、幼児の体操/リズム体操、運動遊びの検討・開発・実践を中心に進めます。

授業の到達目標

 ①幼児の発達段階を踏まえた、体操(リズム体操)について、計画・開発、実践(指導・示範・指示)し、他者の実践を評価し、改善することができる。
 ②運動遊びについて、計画・開発、実践(指導・示範・指示)し、他者の実践を評価し、改善することができる。

成績評価の方法および基準

 授業内課題1(幼児体操)
 計画20% 模擬保育実践10%、振り返り15%
 授業内課題2(運動遊び)
 計画(指導案含む)30% 模擬保育実践10% 振り返り15%

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書全社協ブックレット⑧平成30年度改正施行 保育所保育指針 解説 幼保連携型認定こども園教育・保育要領 解説 幼稚園教育要領 解説全国保育士会
参考文献『幼児の健康と運動遊び』畠山倫子編著 保育出版社

準備学修の内容

 予め幼児(3~5歳児)の動き、行動のしかたを理解しておくことが必要です。また、体操及び運動遊びの計画(指導計画にしっかりと時間を割き、資料収集を十分に行ってください)。実践準備では、授業内で完結することは困難であり、作業・検討を含め授業時間外の準備を怠らないことを望んでいます。

その他履修上の注意事項

 幼児の目線に立ち、積極的な教材へのかかわりを期待しています。
 また、数回教室で講義を行った後、蔦友館アリーナ等を使用して行うことが多くなるので、実施場所に注意してください。

授業内容

授業内容
第1回 オリエンテーション
第2回 健康 I を振り返って
 ―幼児の生活・発達特性・健康―
第3回 「健康」―ねらいと内容・内容の取り扱いについて確認する
第4回 動きを育てる基本的運動遊びについて学ぶ
第5回 模擬保育1 幼児体操の計画
第6回 模擬保育1 幼児体操の実際と留意事項の検討
第7回 模擬保育1 幼児体操の実技指導、実践及び評価①
第8回 模擬保育1 幼児体操の実技指導、実践及び評価②
第9回 模擬保育2 運動遊びの計画
 ①基本的運動遊び(歩く・走る・跳ぶ・転がる・投げる)
 ②心を育てる運動遊び
第10回 模擬保育2 運動遊びの計画
 ③社会性を育てる運動遊び
 ④考え方を育てる運動遊び
第11回 計画に基づいた実践準備
第12回 幼児の技能と運動遊び①(提案・説明―実技指導―評価)
第13回 幼児の技能と運動遊び②(提案・説明―実技指導―評価)
第14回 幼児の技能と運動遊び③(提案・説明―実技指導―評価)
第15回 まとめ (健康領域の評価と実践課題)