経済学概論Ⅱ
担当者廣田  功
単位・開講先選択必修  2単位 [観光経営学科]
科目ナンバリングEDE-102

授業の概要(ねらい)

市場経済の台頭を背景に17世紀頃から成立し始めた経済学は、人間の幸福の基礎を物質的な豊かさの実現に置き、富の生産と分配を効率的に行うことを目的としてきた。爾来、今日に至るまで、多くの経済学者がそれぞれの時代の経済の現実に対峙しながら、多様な経済の見方・捉え方を提唱してきた。この講義では、経済活動の歴史的変化と関連づけながら、これまでの経済学の歩みを辿り、多様で変化に富んだ経済学の考え方を修得することを目的とする。

授業の到達目標

変化する経済社会の現実との関係の中で生み出されてきた多様な経済の見方・捉え方を知ることにより、今日の日本や世界の経済を理解するために必要な基礎的知識と視点を身につけることができる。

成績評価の方法および基準

学期末の試験の成績(60%)及び平常点(40%/授業中の態度と宿題)による。

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書使用しない。毎回、講義プリントを配布する。
参考文献経済思想入門松原隆一郎ちくま学芸文庫
参考文献入門経済思想史ハイルブローナーちくま学芸文庫
参考文献経済史小野塚知二有斐閣
参考文献経済思想史 社会認識の諸類型大田一廣他名古屋大学出版会
参考文献経済学の考え方宇沢弘文岩波書店

準備学修の内容

プリントをよく読んで講義に臨むこと。

その他履修上の注意事項

日々の経済ニュースに関心を持つこと。

授業内容

授業内容
第1回春学期のふり返りと秋学期のガイダンス
第2回歴史派経済学の成立ーリスト
第3回歴史派済学の展開
第4回20世紀における資本主義経済の変容
第5回ソースタイン・ウェブレンと制度学派
第6回シュンペーターの資本主義観
第7回1930年代不況と経済学
第8回ケインズ革命①
第9回ケインズ革命②
第10回ネオリベラリズムの出現とその時代背景
第11回ネオリベラリズムの展開
第12回現代の経済学ー新古典派総合
第13回現代の経済学ー新制度学派
第14回現代の経済学ー連帯主義
第15回まとめと試験