担当者 | ||
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単位・開講先 | 選択必修 2単位 [国際経済学科] | |
科目ナンバリング | ECT-101 |
ミクロ経済学は、ものをつくり (生産)、つくったものを他者とやりとりし (交換)、つかう・楽しむ (消費) 世の中での私たちの幸せについて考える学問である。生産と消費は一人でも行える一方で、交換には相手が必要である。さらに、多くの場合、「交換」には、ものとお金のやりとり(売買) がともなう。ミクロ経済学の主な対象は売買といってよい。ここで、「経済学とはお金もうけだけを考える学問だ」と考えてはならない。私たちは消費から幸せを感じる。また、消費するには誰かが生産する必要がある。したがって、生産、交換、消費のプロセスすべてを視野に入れなければならない。本科目では、売買の当事者が自らの幸せを第一に考えるときの行動の傾向を直観的、経験的に理解し、さまざまなものの価格と取引量の変化を同じ原理で説明できることを学ぶ。
身のまわりの事象をミクロ経済学の専門用語にあてはめて考えられる。
・完全競争市場において市場参加者が価格受容者になる理由を、仮定を組み合わせて説明できる。
・「需要量」と「需要」、「供給量」と「供給」を適切につかいわけられる。
・現実の経済現象における様々な財・サービスの価格と取引量の変化を、需要曲線と供給曲線を用いて説明できる。
第2回から第15回の授業開始前にLMSを通じて提出される予習課題、第1回から第14回の授業終了直前に提出される確認テスト、毎回の授業終了後もっとも早い週末に提出される宿題による (100パーセント)。
毎回の授業の予習として、2時間以上をかけて、第1回ハンドアウトの「コマシラバス」節を読んで次の授業で取り扱われる内容を把握し、参考書の対応部分を参照せよ。そのうえで、予習課題答案を授業開始前にLMSで提出せよ。
毎回の授業の復習として、2時間以上をかけて、その授業で重要と思った点を中心にノートに整理し、内容を検討せよ。それをふまえて、確認テストをやりなおし、宿題答案を週末にLMSで提出せよ。さらに、参考書の演習問題を解け。
復習、特に問題演習は重要である。ノートや参考書を読むだけで問題は解かない、という勉強ではだめである。問題は解き方を読むだけでなく、ペンをもってノートに解きなおせ。問題を解けば自然にわかってくることは多い。わかっていることとわからないことを明確に区別し、理解できていない解説を紙に何回でも再現せよ。
ミクロ経済学に興味がない人が途中でくじけないように、本クラスでは内容を大幅に削減している。削った部分は「すぐに必要ではないものの今後勉強を深めていくとつかわざるを得なくなる」性質のものである。必要な内容は残してある。
ミクロ経済学を学べば日常生活だけでは思いつかないものの見方や考え方が身につく。本クラスの履修がミクロ経済学を学ぶ最後の機会になる人も、ミクロ経済学の知識を基礎に今後の人生を楽しんでほしい。
回 | 授業内容 |
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第1回 | イントロダクション |
第2回 | トレードオフ、機会費用、合理性、インセンティブ |
第3回 | 価格受容者の想定と需要 |
第4回 | 需要の法則と需要曲線 |
第5回 | 需要量と需要 |
第6回 | 需要は変化したか |
第7回 | 需要曲線のシフト |
第8回 | 価格受容者の想定と供給 |
第9回 | 供給の法則と供給曲線 |
第10回 | 供給量と供給 |
第11回 | 供給は変化したか |
第12回 | 供給曲線のシフト |
第13回 | 均衡点 |
第14回 | 曲線のシフトと均衡点の変化 |
第15回 | 需要と供給で解く経済問題 |