行政学Ⅰ
担当者
単位・開講先選択  2単位 [法律学科 2017年度以前]
科目ナンバリングPOL-301

授業の概要(ねらい)

 行政学は、立法、行政、司法のうち、行政の組織や活動などについて、その背景や原因、関係者の行動や心理、効果や影響など幅広い観点から検討を行う学問である。
 行政学Ⅰでは、まず、行政及び行政学の意義について説明した上で、近代における行政の歴史と行政学の展開について講義を行う。次に、組織に関する理論、内閣などの中央政府の組織、行政組織における調整・統合の問題について説明するとともに、公務員制度と人事、財政制度と予算などについて講義を行う。さらに、行政責任に関する理論などについても講義を行う予定であり、行政(公務)に興味のある学生には受講を勧めたい。

授業の到達目標

①行政及び行政学の意義と歴史について理解する。
②組織理論や中央政府の組織編成について理解する。
③行政組織の調整・統合のしくみや公務員制度の基本について理解する。
④財政制度や行政責任の理論について基本的な知識を得る。

成績評価の方法および基準

 学期末試験を基本(約70%)とし、これに平常点等(約30%)を加味して判定する。

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書『よくわかる行政学 第2版』(2016年) 村上弘・佐藤満編著ミネルヴァ書房
教科書
参考文献 参考書、参考文献については、授業の中で適宜紹介する。

準備学修の内容

①各回の授業内容に関する教科書の該当部分を事前に読んでおくこと。
②各回の授業内容に関する新聞記事を出来るだけ読んでおくこと。

その他履修上の注意事項

①講義では、レジメを配付する予定である。
②講義の内容を、レジメ、教科書で確認し、復習すること。

授業内容

授業内容
第1回授業の進め方について説明するとともに、行政及び行政学の意義について学ぶ。
第2回行政の歴史と行政学(1)――小さな政府、アメリカ行政学などについて学ぶ。
第3回行政の歴史と行政学(2)――福祉国家、新自由主義などについて学ぶ。
第4回行政の歴史と行政学(3)――公共性の実現主体、公共政策における価値基準などについて学ぶ。
第5回日本における行政の展開、国際比較などについて学ぶ。
第6回第5回までの講義のまとめ、質疑、討論などを行う。
第7回組織理論と管理の技術(1)――科学的管理法、人間関係論などについて学ぶ。
第8回組織理論と管理の技術(2)――サイモン理論、意思決定論などについて学ぶ。
第9回内閣、中央省庁など中央政府の組織編成について学ぶ。
第10回計画、稟議制、リーダーシップなど行政組織における調整と統合について学ぶ。
第11回公務員制度、公務員のライフサイクルなどについて学ぶ。
第12回公務員制度改革、財政制度と予算編成などについて学ぶ。
第13回予算と決算、日本財政の争点(課題)などについて学ぶ。
第14回説明責任や行政統制など行政責任の問題について学ぶ。
第15回講義のまとめ、質疑などを行う。