社会保険論Ⅰ
担当者前川  正教員紹介
単位・開講先選択必修  2単位 [経営学科]
科目ナンバリングECP-301

授業の概要(ねらい)

社会保障は、国民の生活の安定が損なわれた場合に、国民にすこやかで安心できる生活を保障することを目的として公的責任で生活を支える給付を行う仕組みです。我が国は人口の減少・超高齢化が世界の国々の中で最も早く進んでいると言われており、今後我が国の社会保障は難しいかじ取りを迫られる局面が続くと思われます。一方で、目を世界に転ずれば世界経済の見通しは一層その不透明さを増してきています。格差の拡大も指摘されています。国民の生活を守り、社会の統合や政治的安定を図る社会保障の重要性は一層増してきております。社会保険論Ⅰでは、誰もが利用したことがあり、なじみのある社会保険の一つである医療保険を中心に社会保険の基本的な考え方、仕組みを理解することを授業の狙いとします。授業は基本的に講義形式で行います。

授業の到達目標

①医療サービスを保障する仕組みを理解することができます。
②生活保護という概念の基本的な考え方を理解することができます。
③社会福祉制度とは何かを理解することができます。
④社会手当について理解することができます。

成績評価の方法および基準

①小テスト(複数回) 20%
②試験       80%

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書『はじめての社会保障-福祉を学ぶ人へ[第17版]』(2020年)椋野美智子・田中耕太郎[著]有斐閣アルマ
参考文献『教養としての社会保障』香取照幸[ 著 ]東洋経済

準備学修の内容

当日の講義は前回講義の各自の復習をもとに進めるので次のような準備学修課題を課します。
①講義で使用したパワポ資料は講義の翌日にはLMSにアップするので復習を兼ねてパワポ資料を熟読してください。
②講義内容に関連する文献・資料等(各回講義の中で都度参考文献は紹介)の自主学習に取組んでください。
③当日の講義では毎回講義内容のレジュメを配布するので講義内容の重要点を補記し復習に活用してください。 

その他履修上の注意事項

①欠席及び公欠の扱いについては原則大学の規定にフォローします。
②他の受講生の迷惑にならないように最低限の授業におけるマナーは厳守してください。(特に私語は慎んでください)
③受講に対してとくに対応が必要な場合(病気・ケガ・障害)は遠慮なく申し出てください。
④授業をよりよくしていく上での意見・感想・コメントも遠慮なく連絡ください。 

授業内容

授業内容
第1回オリエンテーション-授業の進め方・成績評価の方法および基準・準備学修の内容等の概要説明
第2回社会保障を学ぶ意義・概念整理
第3回医療保険(1) 医療サービスを保障する仕組み
第4回医療保険(2) 被保険者と保険料
第5回医療保険(3) 保険給付
第6回医療保険(4) 診療報酬と薬価基準
第7回医療保険(5) 高齢者医療制度
第8回医療保険(6) 国民医療費
第9回医療保険(7) 医療提供体制
第10回生活保護-最低限の生活にも困ったら
第11回社会福祉制度-措置制度・ 自立支援給付・子ども/子育て支援制度
第12回社会手当
第13回特別講義(外部講師)
第14回総まとめ(1)
第15回総まとめ(2)