自然環境論Ⅰ
担当者渡辺 浩平教員紹介
単位・開講先選択  2単位 [経済学科]
科目ナンバリングENS-201

授業の概要(ねらい)

現在起こっている様々な地球規模での環境問題に関して、自然科学的なメカニズム、その歴史と現状、またそれへの社会的対応を解説する。トピックとしては大気の環境問題(大気汚染、酸性雨、オゾン層の破壊、地球気候変動)を取り上げる。

授業の到達目標

酸性雨、オゾン層破壊、気候変動の自然科学的メカニズムの基礎を理解する。地球環境問題政策の基礎的課題を理解する。

成績評価の方法および基準

小テストを2回程度おこない、その結果をもとに評価します(各50%)。講義への参加やフィードバックなどで特筆すべきことがあれば加点します。
小テストを実施した翌週には解説や模範解答の提示等のフィードバックをおこないます。

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書
参考文献『地球環境問題の比較政治学』Miranda A. Schreurs岩波書店
参考文献『3R・低炭素社会検定公式テキスト』ミネルヴァ書房
参考文献『第5次評価報告書』IPCC気象庁 http://www.data.jma.go.jp/cpdinfo/ipcc/ar5/

準備学修の内容

講義にて、参考文献や関連するウェブサイトなどを示すので、それらを参照して予習復習してください。

その他履修上の注意事項

外部講師によるゲスト講義(1回)が入る可能性があります(講師交渉中)。なお日程は講義の進み具合によって下記の予定から前後することがあります。

授業内容

授業内容
第1回イントロダクション
第2回局地的な大気汚染の歴史:足尾銅山事件、ロンドンスモッグ等
第3回局地的な大気汚染への対応:四日市喘息、大気汚染防止法
第4回酸性雨:pHについて、酸性雨のメカニズム
第5回酸性雨に対する欧、米、日本の対応
第6回オゾン層破壊:フロン・代替フロンの種類、オゾン破壊係数、温暖化係数
第7回オゾン層破壊問題への対応
第8回前半まとめ、中間小テスト
第9回中間小テストの解説
第10回気候変動メカニズム1:温室効果とは。ガイア仮説。炭素のサイクル。
第11回気候変動メカニズム2:IPCC第5次評価報告書の紹介。大気大循環と気候変動
第12回気候変動交渉:国際的な取組みの歴史。気候変動枠組条約、京都議定書、パリ協定
第13回気候変動:各国の排出量と対策状況
第14回まとめと期末小テスト
第15回テスト解説、質疑応答