自然環境論Ⅱ
担当者渡辺 浩平教員紹介
単位・開講先選択  2単位 [経済学科]
科目ナンバリングENS-202

授業の概要(ねらい)

現在起こっている様々な地球規模での環境問題に関して、自然科学的なメカニズム、その歴史と現状、またそれへの社会的対応を解説する。トピックとしては、生物多様性の保護、有害物質による環境汚染、持続可能な発展(Sustainable development)論、環境関連の国際条約などをとりあげる。

授業の到達目標

最大維持可能収穫量理論の理解。自然保護地域設定の理念の理解。化学物質などの環境リスク対応の課題の理解。

成績評価の方法および基準

小テストを2回程度おこない、その結果をもとに評価します(各50%)。講義への参加やフィードバックなどで特筆すべきことがあれば加点します。
小テストを実施した翌週には解説や模範解答の提示等のフィードバックをおこないます。

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書環境問題に関しては多くの本が出版されているので、自主的に選んで参考にしてください。講義中にも適宜紹介します。
参考文献

準備学修の内容

講義にて、参考文献や関連するウェブサイトなどを示すので、それらを参照して予習復習してください。

その他履修上の注意事項

外部講師による講義(1回)が入る可能性があります(講師打診中)。各回の予定は進度によって前後する可能性があります。

授業内容

授業内容
第1回イントロダクション
第2回地球環境問題概観、世界人口増加の歴史など
第3回最大維持可能収穫量理論について:ロジスティック曲線(収容限界)
第4回最大維持可能収穫量理論の応用:共有地の悲劇、捕鯨問題
第5回生物多様性1:ラムサール条約
第6回生物多様性2:世界自然遺産、ワシントン条約(CITES、例:象牙取引問題)
第7回生物多様性3:生物多様性条約、国際自然保護団体の役割、生物多様性国家戦略
第8回前半のまとめ、中間小テスト
第9回テストの解説
第10回生物多様性条約とバイオテクノロジー
第11回有害廃棄物の越境移動:バーゼル条約、ロンドン条約(海洋投棄の制限)
第12回残留性化学物質による汚染:POPs条約、化審法
第13回化学物質とリスクコミュニケーション:PRTR制度、オーフス条約
第14回まとめと期末小テスト
第15回テスト解説、質疑応答