心理統計学Ⅱ
担当者飯島 雄大教員紹介
単位・開講先必修  2単位 [心理学科 2017年度以前]
科目ナンバリングSTS-102

授業の概要(ねらい)

心理学の量的研究では、統計的検定を用いて心理現象を実証している。心理学の文献を正しく理解するためにも、また自分たちで研究を行い、レポートや卒業論文を執筆するためにも、統計の知識が必要となる。後期は、統計に関する基礎的な知識をもとに、心理学で用いられる統計的仮説検定の手法について講義を行う。

授業の到達目標

・統計に関する基礎的な知識を身につける
・心理学で用いられる統計的手法を理解する

成績評価の方法および基準

小レポート(10%)、期末試験(90%)で評価する。

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書
参考文献心理統計学の基礎 - 統合的理解のために南風原 朝和有斐閣アルマ
参考文献実験心理学のための統計学橋本 貴充・荘島 宏二郎誠信書房
参考文献社会心理学のための統計学清水 裕士・荘島 宏二郎誠信書房

準備学修の内容

授業で習った用語を単純に覚えるだけでなく、それがどういう意味なのか、どういう場面で必要な知識かを配布資料や参考書を用いてしっかりと理解すること。
授業を聴講するだけでは統計手法を身につけるのは難しい。配布資料や参考書を用いて、繰り返し授業を復習することを強く推奨する。

その他履修上の注意事項

受講生の理解度や進捗によって、以下の授業内容や順番を変更することがある。

※ 2018年度以降の入学生には、公認心理師受験資格に必要な科目です。
  2017年度以前の入学生は、心理学科のホームページを参照してください。

授業内容

授業内容
第1回イントロダクション
第2回推測統計の基本
第3回2つの平均値の差を検定する(1):対応のあるt検定
第4回2つの平均値の差を検定する(2):対応のないt検定
第5回3つ以上の平均値の差を検定する(1):参加者間1要因分散分析
第6回3つ以上の平均値の差を検定する(2):多重比較
第7回3つ以上の平均値の差を検定する(3):参加者間2要因分散分析
第8回3つ以上の平均値の差を検定する(4):単純主効果
第9回3つ以上の平均値の差を検討する(5):参加者内1要因分散分析
第10回3つ以上の平均値の差を検討する(6):より複雑な分析
第11回2変数の関係を調べる:単回帰分析
第12回複数の変数から予測する:重回帰分析
第13回変数間の関係性を調べる:因子分析
第14回ノンパラメトリックデータの検定を学ぶ:ノンパラメトリック検定
第15回まとめ